11.17.松浦亜弥・中野サンプラザ最前体験〜あややを転ばした男〜







今までに薬という薬はなんでもやってきたよ。
アシッド、ヘロイン、コカイン、LSD...いろいろな。
でも、そんなもんよりもっと強烈なドラッグがあるんだよ。
それが「あややコンの最前」だ。強烈だぜ。
「あややコンの最前」は極上のドラッグなんだよ。



スティーヴン・タイラー(エアロスミス)





ウェス(元ギター)の野朗がなんでリンプを辞めたかって?
あややコンを最前で見たからだよ!
あの野朗はあれからフヌケになりやがったんだ!
奴が今やりてぇー事は、リンプでギター弾くことじゃなく
あややと一緒に飛びきりキュートなPOPソングを作る事なんだ。
もう何度かつんくと一緒にスタジオに入ってるらしいぜ!(苦笑)


フレッド・ダースト(リンプ・ビズキット)





最前で見てた客がステージによじ登って
ミックに襲いかかろうとしたんだよ。
だから頭にきてギターでぶっ叩いてやったんだけどな(w
でも、この前あややコンを最前で見た時に
ちょっとだけそいつの気持ちがわかった気がしてな。
悪い事しちまったな!坊主!



キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)






キーキー!キーキー!
桃の妖精はマジで心して挑んだ方がいいよ。
10列以内ならライヴが終了する頃には
桃色の戦士になってる事間違いなしやで!(



でんでん@姫路の愛犬









今までにも数々の証言があったのだが、
あややコン中野サンプラザ最前列には確かに魔物が居た!
数々の人間をトリップさせてきたその最前列で昨日あややコンを見て来た。
そこで、かつてない程のトリップ体験をしてきた。生死をさまよった2時間だったと言えるであろう。
今は無事にここに帰ってこれた事を神に感謝している。
これからも加護ちゃんに一生忠誠を誓うために、加護ちゃんへの懺悔を兼ねてレポしたいと思う。


大丈夫!俺は生きて帰って来れたよ!
桃色戦士になる事はなかった!!

加護ちゃんゴメンね!!大丈夫だからね!!






※以下に書かれていることはすべてノンフィクション(お塩風)であるが
 ピストル一夜限りのアバンチュールだと思って読んでいただきたい。



先週の火曜日、ある方のご好意であやや中野コンの最前チケを譲ってもらう事ができた。
あややの秋コンはすでに見に行ってるので、もう新しいアルバムが出るまでは
見にいかなくていいやと思っていたのだが、最前列では話が違う。
9月の娘。コンで横浜アリーナの最前を経験したものの、中野はその比じゃない。
あの近さで見れるなら、もう一回見たいと思い参加する事を決めた。


午後3時、中野に到着。開演30分前。
正直、コンサートの内容自体にはそんなに期待はしていない。
セットリストもまったく変わらないだろうし。
そもそも私はあややに対して特別な感情を持ってるわけではない。
私があややに若干熱くなっていたのは、昨年のトロ恋〜涙色〜100KISS〜アルバム発売
の時期までで、今年の桃色〜美学までの間はかなり冷めた感じで応援している。
曲自体今年の路線をあまり好んでいないし、ある程度登りつめた今のあややに対して
興味が沸かないというのが本音だ。
そしてルックスはとてもかわいくてキュートなのは認めるが、私の好みではないのだ。
ただのライトなファンという風に認識していただければ構わない。


外に座っていると寒くてしょうがないので、中に入ることに。
11月の時点でこんなに寒いんじゃ、正月のハロプロコンがとても不安である。
入場を終えて、客席に入る。やはり中野サンプラザは見やすい。
正直、真ん中あたりの席でも十分すぎる見易さだ。
今回は最前なので、席番号など気にせずに一目散にステージ前まで歩いて行く。
かなり気分がいい。
席番号は25番。最前列は26番まである。私の席は右から2番目という事になる。
右から2番目といっても、0列というのは客席中央に位置しているので十分すぎる位置だ。
座席に着くとあまりの近さにしばし呆然とする。
ステージと座席の間は、2mもないだろう。私がそこに寝そべればステージに頭がつくぐらいの
近さだ。ステージと私の間は一本のロープのみ。他に障害物は何一つない。
こいつは、かなりのツワモノだぜ!!体中に緊張が走る!
ライブが始まってる訳でもないのに、すでに体中汗でびっしょりなっている。


定刻どおりに開演。客席が暗くなり、観客は一気にヒートアップ。
ステージ中央からあややが登場!

近い!!とにかく近い!!
私は身長が185cmあるので、周りの客よりも頭一つ飛びだしている。
ステージの高さがかなり低いこともあって、まっすぐ向いても
私の目線はあややのお腹ぐらいの位置にくる。
ジャンプすればあややとほぼ同じ目線になるわけだ。
この距離であのスーパーグラインドキャロラインを直視!
太股の揺れ具合までハッキリと確認できる。
あややの激しく歌い踊る姿を見ているうちに、
体中が痺れてくるのがわかった。
そして、体の中から声が聞こえてきた。
脱げ!すべてを脱ぎされ!
裸になってこの2時間を存分に楽しむのだ!!



今まで、あややライブの時に加護ヲタという仮面を脱ぎ捨てられない自分が居た。
楽しいんだけど、どこかで冷めた自分が居て、傍観している感じでもあった。
しかし、このドラッグは強力だ。みるみるうちに俺は身ぐるみを剥がされるように
D・亜依・Jという仮面を脱ぎ去り、生まれたままの姿であややというドラッグに溺れはじめていた。
あややコンの本当の楽しみ方はこれだ!裸になり赤ちゃんになるのだ!!
そして、松浦亜弥という母親にすべてを委ねるのだ!
母親に乳をねだる時のように甘え、母親の言う通りに体を動かし、そして母親に抱かれるのだ!
あややコンをデートと呼ぶ人が居るが、私にとって今日のあややコンは幼児プレイだ。
デートのような対等な関係ではない。母親と赤ちゃん。母親にすべてを委ね愛情に溺れるのだ。


あやや〜!!あやや〜!!
(ママ!!ミルク!!ミルク!!(赤ちゃん語に翻訳)


そう叫びながら私はジャンプを繰り返し、大声であややに声援を送った。
赤ちゃんが、お母さんにミルクをねだる時のような感じで自分をアピールしていた。
するとあややが私に微笑む。
私は更に高くジャンプをして、あややにお礼を込めた声援を送る。


あやや〜!!あやや〜!!
(おいちい!!おいちい!!(赤ちゃん語に翻訳)



「トロ恋」が終わると、次は「つまんないよ・・・」
この曲の時はいつもならタオルで汗を拭いたり、ジュースを飲んだり休息の時間である。
さすがに私の年齢では、ライブ中すべてでフルスロットルという訳にはいかない。
定期的に休息を入れて緩急をつける。
しかし、今日は違う。目の前にあややがいる。あややが私を見つめているのだ。
休む訳にはいかない。


そして、「ガタメキラ」
ドラッグがかなり効いてきたせいか、もう私は70年代のディスコにタイムスリップしたかのように
激しいダンスを繰広げた。YES!!FUNKY J のピストル!!
「ガタメキラ」が終わるとあややは一旦裏に戻る。
メロン記念日と稲葉さんがなにやらトークをしていたが、ドラッグに犯された私には
その会話は聞き取れない。


再度、紹介されてあややが登場する。

あっ!!新曲の衣装だ!

なんと新曲の衣装であややが登場したのだ!
まさか新曲を聞けるとは思ってなかったので、びっくりした。
新曲についてあややが熱い気持ちを語ったあとに、「草原の人」が始まった。


スゴイ!!!
この曲はスゴイ!!めざましTVでちょこっとだけ流れた時に
聞いただけで、きちんとした形で聞いたのは今日がはじめて。
「美学」とは雲泥の差だ。つんくはここに勝負をかけてきた。
今までの松浦亜弥というイメージを完全に一新する事に
なるであろう、ものスゴイ名曲だ。
観客のほとんどがはじめて聞いたという状況だったので
軽く手拍子をしているだけで呆然とその曲に聞きほれていた。
なんでもかんでもPPPH!を入れるヲタを上から完全に叩き潰す
圧倒的なパワーを持っている。
この曲がこれからラジオや有線、TVで流れる事になる。
松浦亜弥は一気に頂点に登りつめてしまった。
そう強く感じる素晴らしい曲だった。



その後の「100回のKISS」が始まっても、新曲の圧倒的なパワーに魂を抜かれてしまった私は
しばし呆然と立ち尽くしていた。もう、足の先までドラッグに犯されてしまった状態である。


「オシャレ」が始まる。
すると、あややがステージの前面に出てくる。あややはライブ中に何度かステージ左右の前面
まで出てくる時がある。
私たちの席は右端なので、あややが前面に出てくる時には目の前なのだ。
ステージ前面のあややと私の距離はほぼ1m。
さっき2mぐらいと書いたのになんで1mなんだと思った人もいるだろう。
もう、この時点の私は前方にあるロープを思いっきり足で押して、前に体を乗り出しているのだ。
そして、ステージのあややに体全体で声援を送っている。
あややは私にやさしい笑顔をふりまきながら歌を歌い続ける。
「目と目で通じ合う、かすかに、う〜ん色っぽい♪」状態である。(by工藤静香)
手を思いっきり伸ばし持っているサイリウムをあややに向けるとあややの頭が叩けるぐらいに近い。
今日の私の心はとても穏やかだ。サイリウムで人様の頭を叩くような事はしない。
熱く強くそのサイリウムの先から、あややへビームを送り続けた。



「貴子の部屋」が終わり。メロンのステージに。
私のお気に入りの曲「香水」
個人的にはごっちんにこの曲を歌って欲しかったと思っているぐらい好きな曲である。
加護ちゃんに歌われると、ちょっと困るが。
曲中に柴田ちゃんもステージの前面に出てくる。私たちの目の前に来たその時!!


ん!?匂い!?


そう!柴田ちゃんの香水の匂いがしたのだ!!
「香水」だからってそれに引っ掛けた小洒落たジョークを言ってる訳ではない。
柴田ちゃんが前に来た時に確かに香水の匂いがしたのだ。
間違っても隣の連番相手の匂いなんかではない!それはありえない!!ってか、ヤダ!!
確かに甘い女の子の匂いがしたのだ。
なんと中野サンプラザの最前は匂いまでついてくるのだ!!
あややは匂わないのかって?残念ながらあややは無臭であった。


再び、あややのステージに。
「I Know」では
ヘーーーーイ!!
SAY!!

と牧場で馬にかけ声をかける時のような張りのある力強い声でヲタを煽るあやや。
言われるがままに頭上で大きく円を作り、そして大きく広げるヲタ達。
あややにヘーーーーイ!!と言われていると不思議なもので
ムチで叩かれてる馬の気持ちになってくる。これもドラッグのせいだろうか?


そしてラストスパート。
「桃色片想い」〜「絶対解ける問題X」と怒涛の攻撃が始まる。


「絶対解ける問題」だけは、いつもシラフの時でも暴れまわっていたのだが
今日はそんなもんじゃない。
この曲の時もあややは前に出てくる。そして、観客と一緒に手を突き上げる。
私は体中の力を振り絞ってあややと共に腕を突き上げた。

GO ON!GOING TO GO!

シンクロしてる!!あややと俺が今シンクロしてる!!


この時が頂点だったであろう。まさに完全に逝った瞬間であった。
そして「LOVE涙色」。
高〜く、高〜く、手を上に突き上げた。
すると体が宙に浮いた感覚になり、そのまま私は夢の世界へ連れ去られていた。


いつもは、「女・大仁多」に見えてしまう、あややのこってりとしたMCも
トリップした今の体には心地よい。
ラストの「めっちゃホリディ」では、思いっきり体を伸ばしスラ〜シュ!したために
私の足元で必死にロープを押さえている係員を何度も足蹴にしてしまった。
係員はライブ途中から、やたらと私をマークしてきて、いつの間にか完全に私の足元に
座り込んでロープを握っていたのだ。
私はそんな係員などお構いなしに、ロープを体で押しまくっていた。



本編終了。
倒れこむようにイスに座り込む。
ほぼノンストップで休息を取らずにライブを見たのなんていつ以来であっただろうか?
会社の健康診断で、要再検査の報告を受けた30過ぎの私には物凄いハードだ。
アンコールはせずに、イスに座り込んだまま待つことに。


メロンと稲葉さんが登場して、観客と一緒にあややコールを始める。
そして、再びあやや登場。
アンコールに入ると、私の前には係員が2人。1人増やしやがった。
完全にマークしてやがる。私がステージによじ登るとでも思っているのだろうか?
「見えない!」というような感じで強く睨みつけると2人とも座りこんだ。


「ドッキドキ!LOVEメール」
「笑顔に涙」
娘。の「ダディ」に匹敵すると言っていいであろう、ラストに相応しいこのナンバー。
目の前に居るあややとシンクロしながら手を大きく左右に振る。
いつもステージ袖でスタッフが一緒に手を振ってるのが見えるのだが
今日は私もステージの上で一緒に手を振っている感覚だ。



また、会えるから、きっと会えるから
また、笑顔して、きっと会えるから
ね、みんな言葉じゃ交わさない
約束なんだよ


笑顔に涙
THANK YOU!DEAR MY FRIENDS




終わった。
私の一夜限りのアバンチュールはこれですべて終わった。
ステージ左からあややが観客に手を振りながら、こちらへ向かってくる。
そして、私の目の前に再びあややが!!

これで最後だ。
そう思った私は、今日一番のジャンプを決めてあややにお別れの挨拶をした。
高く!力強く!あややに向かって大きく手を振って!



すると、手を振りながらあややが少し後ろに下がろうとする。




その瞬間...





危ない!!






あやや転倒!!!







後ろの階段に足をつまづいてしまい、私の目の前で転んでしまったのだ。
俺のせいか?俺に驚いたのか??
いや違う!違うと思いたい。ただ、タイミングがドンピシャだったのは事実だ。
あややは笑いながらすぐに立ち上がり、再び私達に向かい手を振りながら
楽屋へと戻って行った。
ドラッグに犯された私は、あややが思わず後ずさりしたくなる程、
狂気に満ちた顔をしていたのだろうか?


ライブが終わり、イスにゆっくりと腰を下ろし酔いをさます。
しばらくの間は、目の前がピンク色に見えていたのだが徐々に普通に回復してきた。
もしかしたらこのまま戻れないかも?ライブ中に何度かそう感じた瞬間があった。
しかし、なんとか踏みとどまった。
客席を出て、メールをチェックするために携帯を開いた。
その携帯の画面には、満面の笑顔の加護ちゃんの壁紙が。


ごめんね、加護ちゃん!!


携帯の画面に映る加護ちゃんの笑顔を見た瞬間、私は完全にトリップから抜け出す事ができた。
桃色の呪縛から解き放たれたのだ。
やはり私には加護ちゃんしかいない。そう強く心に思った瞬間であった。


本当に恐ろしい。
私ですらあと一歩で桃色戦士になりかけてしまう程、この中野サンプラザあややコンの最前は
狂気に満ち溢れていた。
正月のハロプロコンで、もう一度この席で見たい。
愛する加護ちゃんをあの距離で見たい!!
今は心の底からそう思う。