1.19.あいののイヤーの幕開け〜さんまdeアミーゴ〜


年明け早々、辻ちゃんのギネスブック更新でスタートした2003年。
昨年から何度も言い続けているが、今年は間違いなく“あいののイヤー”になる。
私自身しばらくの間は“あいのの”“加護辻”という括りで語られる事があまり好きではなかった。
しかし、今は違う。
加護亜依、辻希美と1人づつの個性が認知され、1人づつでも最強のレベルに達した今こそ
真の“あいのの”時代の到来なのである。
ミキティ娘。加入や6期メンオーディションの話題が世間を騒がしている訳だが
その世間の流れとはまったく違う所に今“あいのの”は居る。
例え誰が入ってこようとも、“あいのの”に影響を与えることはできないであろう。

ごっちん卒業の時期から、“あいのの”としての活動が復活し始めた。
2002年前半は5期メン+“あいのの”という形で中学生チームを盛り上げようという事務所の作戦
だったのであろうが、逆効果だったのは誰の目にも明らかだ。
ハッピー7では加護ちゃんの強さだけが際立ち、エンジェルハーツでは主役の高橋ちゃんを
最終的に加護ちゃんが喰ってしまう形で終わってしまった。
同じ歳の子達を一緒にすれば、なんとかみんなのレベルが上がるのでは?という
浅はかな考えだったのであろうが結果としては力量の差を見せ付ける形となってしまった訳だ。
やはり、“あいのの”とは違う路線を歩むしかない。
そう思い始めた事務所がやっと高橋ちゃんをピンで押し始め
紺野ちゃん、新垣ちゃん、小川ちゃんをユニットに加入させ5期メンのキャラ付けに力を入れ始めた。

今回の6期メン加入も当然5期メンバーに与える刺激が一番であるだろうし、
ミキテイ加入は同世代のりかっちやよっすぃ〜、またはお姉さんチームにいい刺激となるハズだ。
しかし、“あいのの”はこの加入にはまったく影響を受けないであろう。
それほどまでに今の“あいのの”には揺るぎない強さがある。
私自身も今回の加入騒動に冷静で居られるのは、ここが原因なのだと思う。
誰が入ってきても“あいのの”は不変。
私自身がそう確信できるほど今の“あいのの”は無敵である。


今回、遂にお笑い界の巨匠・明石家さんまとあいののが初共演をした。
「チラシ寿司のおっさんの汚れ合コン」で始まった番組だったが、“あいのの”のコーナーに
切り替わった途端に番組のカラーが一変した。
番組内容としては“完璧”という言葉しか出てこない内容であった。
私はすでに10回以上もリピート再生している。かなり中毒性のある萌え番組であった。
「さんまvsあいのの」という視点で見るとほぼ互角の内容だったと言えるであろう。
さんま氏は“あいのの”を子供として扱うことは一切せずに、きちんと1タレントとして接していた。
流石一流の芸人である。

今回の加護ちゃんとさんまの絡みを見ていて、往年の「ひょうきん族」を彷彿させる場面が
何度かあった。
さんまとたけしが毎週壮絶なバトルを繰広げていた「タケちゃんマン」。
「タケちゃんマン」ではたけしがボケてさんまがつっこむというパターンが王道であったが
その王道パターンが復活していた。さんまが一番活きるパターンである。
たけしとバトルをしている時のようにさんま自身とても活き活きとしていたように感じた。


加護「あ〜こわ〜い」
さんま「ドンと置いたら大丈夫やから」
加護「うわぁ〜!!」
さんま「火ついてないやない!火ついてないやないかい!」



加護ちゃんが工事現場のおっさんの恰好をした「鬼瓦権三」に見えた瞬間である。
ボケた加護ちゃんも流石だが、さんまの乗りツッコミもやはり超一流である。
さんまの得意なフィールドに加護ちゃんが合わせた場面だと言えるであろう。

辻ちゃんは終始料理作りに徹していたのでさんまとの絡みはほとんどなかったが
そこもコンビネーションとしては最高である。
加護ちゃんが笑いで行くなら辻ちゃんは料理に徹する。
「キャラが被る」などと、頭の悪い奴らに言われ続けてきたが、お互いが良い所を出し合って
決して被るような事はしない。
これこそが最強コンビと言われる所以である。

今回私が一番驚いたのは、往年のタケちゃんマンでも見たことがなかった近未来的なボケを
加護ちゃんが披露した場面である。





無我夢中でりんごをすっている加護ちゃん。

さんま
「りんごをすってどうするつもりなの?」
「りんごをすってソース作るの?







あ〜っ!!







「りんごをすってソースを作るの?」との問いに、まさか「あ〜っ!」で返されるとは流石のさんまでも
予想していなかったのであろう。しばし呆然とする。
「何や?何やこのボケは?どう返したらええねん?」





もう一度、同じ質問を続け加護ちゃんの出方を伺う。

さんま「りんごでソースやろ?」

加護「違う!」







さんま「りんごで何するの?」

さんまの声に一切耳を貸さずにりんごをすり続ける加護ちゃん






神業級のボケキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!
加護ちゃんすげぇぇぇぇえええ〜〜!!!!!


さんまの問いかけに一切答えず、りんごをすり続け、ニコリとも笑わずに前方を向き
ちらりとカメラに目を向けるとすぐに下を向きりんごをすり続ける。

ありえんよ!!こんなシュールなボケ見たことないで!!!

誘ってる!
加護ちゃんが明らかにさんまを誘ってる!!
完全に主導権は加護ちゃんだ!!


わうっ!!


ここであえて「何か言えよ!」「なんもいわんのかい!」などの低レベルなツッコミを入れずに
「わうっ!」一言で終わらせたさんまもやはり一流である。
加護ちゃんの近未来的なボケを最大限に生かすため、すぐにこのような対応ができる所は
流石さんま!と言えるだろう。
ある意味では負け犬の遠吠えとも言えるのだが。





加護ちゃんもさんまの返しに満足だったのであろう、
下を向きつつも笑顔を見せる。
自分の最高級の攻撃に相手がきちんと食いついて来れた時こそが、
加護ちゃんにとって一番幸せな瞬間なのかもしれない。


まさに、大物は大物を知る!という事ではなかろうか。
非常に見応えがある一戦であった。
今回は、一見“あいのの”のコンビネーションがあまりなかったように見えるが
お互いがお互いの領域を侵さずに共に見せ場を作るというこのパターンこそが
最高のコンビネーションであり、真の“あいのの”の強さと言えるのではないだろうか。


「ここにいるぜぇ!」でもその絶妙なコンビネーションは片鱗を見せていた訳だが、
“あいののイヤー”第一弾のシングル「ひょっこりひょうたん島」
ここに真の“あいのの”の姿があるのではないだろうか?
モーヲタ界では非難の嵐を巻き起こしているこの新曲。
果たしてどのような曲なのであろうか?

海外ではアニメのリメイク作品の曲を大物アーティストが歌う事は良くあることであり
逆にステイタスにもなっている。
プリンスやスマパンの「BATMAN」しかり、MCハマーの「アダムスファミリー」や
最近ではエアロスミスも「スパイダーマン」の主題歌を歌っている。
人形劇の主題歌というだけで萎えている場合ではないのだ。
すべてはやはり曲次第。

私は信じている。いや、信じたい。
この曲が真のあいのの時代の幕開けを高らかに宣言する曲である事を!!