11.9.市井紗耶香引退


今日は朝6時から車を片道5時間ぶっ飛ばして急な出張にでかけてた。
その帰り道、携帯で楽宴のメイン板をROMり、その事実を初めて知った。
“1回目の時”も仕事中にネットをやってて掲示板の書き込みでその事実を知った事を思い出した。


今から3年半前の春、ブランキーの解散と市井ちゃんの卒業はほぼ同時期に発表され
私はあまりのショックにしばらく暗い日々を過ごしてた。
先月ミッシェル解散ライブで一つの時代の終焉を感じ、少し気の抜けた生活を送っていたところに
今度はまた市井ちゃんが居なくなるという。
おそらく今回は本当に最後のお別れになるだろう。



このような幕切れが来てもおかしくないなって思いはあった。
市井ちゃんを応援している人ならば口には出さないが誰しもが少なからず感じていたことだろう。

95年にニルヴァーナのカートが自ら命を絶ったあの時もその前兆を感じてた。
当時はネットなんかやってなくて海外の情報を得るのは雑誌や新聞やTVだけ。
カートがドラッグで入院したとか、病院を抜け出したとかのニュースが日々新聞等で伝えられ
私は海の向うで起こってるその事実を見聞きし、嫌な胸騒ぎを起こしていた。
そして、その胸騒ぎどおりにカートは自らの意志で最悪な結果で人生の幕を閉じた。

今年後半になってから伝わってくる市井紗耶香の情報は、明るい話題はほとんどなかった。
一向に決まらないライブ活動、 レギュラーラジオの降板、雑誌インタビューでの発言などなど、
何を取ってみても先が見えなかった。最悪な結末を予想させるに十分な材料であった。
そしてカートと同じく彼女も自らの意志で芸能人としての人生に幕を閉じた。


私が彼女を最後に見たのは1月19日の赤坂ブリッツ。すでに10ヶ月も前の事だ。
その後彼女に会うチャンスは何度か会ったのだが、私は結局会いに行く事ができなかった。
別れの挨拶も言えないままに、もう会う事ができないわけだ。
バンドが解散したってミュージシャンを続けてる限り、また別の形で再会することはできる。
しかし、芸能界を引退してしまったら、もう会う事はできない。
私の中の市井紗耶香は2003年11月9日をもって歩みが止まってしまった。
何週間、何ヶ月経ったって、もう先に進んだ市井紗耶香を見る事はできない。
彼女自身はこれから自らの人生を日々歩み続け成長していくだろう。
でも、私はそれを見ることも同じ空間を共有することも二度とできない。


武道館でのお別れの時も、もう会えないんだって気持ちにはなった。
ただ「いつか戻って来るんじゃないか?」という気持ちが心の片隅にずっとあった。
そして彼女は戻ってきた。
今は本当にお別れだなって気持ちしか感じられない。
気まぐれな彼女のことだから数年後にどこかで歌ってる姿をまた見る機会が来るかもしれない。
でも、今はそう思うことはできないし、今は思いたくない。


モーニング娘。で活動してた2年間、ソロとして活動してた2年間。
どっちが素晴らしかったなんて下衆な比べ方をする気は毛頭無いけど、
彼女自身がこの先の人生を送って行く際に、どちらの2年間も大切な思い出として、
悔いはないと思って生きて行ってくれたらうれしいなと思う。
後悔することは当然あるだろうけど、胸を張って生きていって欲しい。
少なくても俺は、彼女に素晴らしい思い出をたくさん貰ったから感謝の気持ちがいっぱいある。
残念だって気持ちもそれ以上にいっぱいあるけど・・・


市井紗耶香みたいにクレイジーな芸能生活を送る人はもう二度とハロプロには現れないだろう。
そんな彼女のクレイジーで派茶目茶な5年間に付き合えた事はとても楽しかったし、
一生忘れることはないと思う。




今までありがとう、市井ちゃん!元気でね!!