4.9.「ロックンロール県庁所在地」
〜ミニモニ。新たなる挑戦〜



初代ミニモニ。最後にして最強のシングルとなった
「お菓子つくっておっかすぃ〜!/げんき印の大盛りソング」が発売されてから早4ヶ月。
本日、4月9日ミニモニ。のNEWシングルが遂にドロップされる。
しかし、このシングルから矢口リーダーの歌声は入っていない。
分かりきっていた事ではあったが、矢口リーダー抜きのミニモニ。がこうやって作品として
形になると寂しい気持ちが湧き上がってくるのも事実である。
矢口リーダーの存在はミニモニ。のリーダーとして、加護ちゃん辻ちゃんのまとめ役としても
重要だったが、彼女の歌声もミニモニ。にとっては必要不可欠であった。
その矢口リーダーの穴をどう埋めるのか?どうやってあのミニモニ。サウンドを継承していくのか?
答えはこの曲に込められているのだろうか?



「ジャンケンぴょん」「リンリンリン」「ひなまちゅり」とミニモニ。王道路線を3作リリースした後、
ミニモニ。は新たな『音楽の旅』に出た。
それが「アイ〜ン!ダンス」そして「ミニモニ。ソング大百科」だ。
「アイ〜ン!ダンス」では外部とのコラボレーションを実現し、
音楽的にもトランスというミニモニ。王道路線から逸脱する実験的な楽曲に挑戦した意欲作。
『志村けん&ミニモニ。』という組み合わせ自体はお子ちゃま達のストライクゾーンであったが、
音楽的には完全にお子ちゃま放置の楽曲であった。
ミニモニ。はミニモニ。である事に甘んじる事はしなかったのだ。
そして「ミニモニ。ソング大百科」。
シングル曲の寄せ集め的なアルバムでは?という大方の予想を裏切り、
ここでもミニモニ。は革新的な音楽にチャレンジしたのである。
タンゴ、ブルース、レゲエ、そしてJB直伝の強力FUNKチューンをも含んだそのアルバムは
海外のBillboad誌やSPIN誌でも高い評価を得ることになった。


ミニモニ。の音楽的方向性は今後どうなっていくのか?と世界各国から熱い注目が集まっている最中
ミニモニ。から矢口リーダーの卒業が発表された。
それはあまりにも突然の発表であった。
そして、その発表から4ヶ月後の11月末、初代ミニモニ。としてのラストシングルが
両A面シングルとしてリリースされた。
「お菓子つくっておっかすぃ〜!」はセリフや飛び道具的な歌詞などのギミックは一切なしで、
究極のミニモニ。ダンスナンバーを作り上げた。
『ミニモニ。音楽の旅』の締めくくりとして誰もが納得する素晴らしい楽曲であった。
「げんき印の大盛りソング」はミニモニ。版「Never Forget」ととして人々の心を熱くさせた。


『ミニモニ。音楽の旅』は矢口リーダー卒業と共に終わってしまうのであろうか?
ミニモニ。というユニットに対して、ある種の終末観すら漂う中、ミニモニ。は遂に新曲を
リリースする事を発表した。
矢口リーダーの抜けた穴には高橋愛が追加された。
現時点で高橋愛に言えることは一つ。未知数。
あまりにも今までのミニモニ。のイメージとはかけ離れている彼女が果たしてミニモニ。に
どのような効果をもたらしてくれるのか?それは現時点では未知数としか言えない。
ただ、色々な意味で刺激になる事は事実であろう。


新生ミニモニ。としてのシングル一発目のタイトルが
「ロックンロール県庁所在地〜おぼえちゃいなシリーズ〜」と発表された。
森高千里のカバーである。
オリジナリティを追求し、音楽的に革新的な事を突き進めていたミニモニ。が
カバーソングを発売するという事に対し、否定的な意見も多い。
モーニング娘。が「ひょっこり発売」で物議を醸していた時期でもあったので、尚更であった。
そして「おぼえちゃいなシリーズ」という副題がついている点もファンを困惑させる原因でもあった。


しかし、これこそがミニモニ。の新たなる挑戦だったのである。
音楽的方向性の追求を一度足踏みさせ、ある意味「原点回帰」とも呼べるミニモニ。王道ソングを
復活一発目に選んできた。
カバーソングで来たのもある種の挑戦だ。
オリジナルに忠実でありながらミニモニ。ソングとして違和感の無い仕上がりを目指さないとならない。
つんく作品であれば黙ってても、つんくのフトコロに印税が転がりこんでくるのに
あえて人の曲で勝負してきた。つんくも金より挑戦を取ったということだろう。


三ヶ月連続でシングルをリリースするというのもハロプロユニットとしては初の試みである。
これも大きな挑戦だ。
ただでさえCDの売上が悪い今の時代に三ヶ月連続でのリリースは暴挙とも言える。
しかし、ミニモニ。は果敢に挑戦してきたのである。
CD不況と呼ばれる時代に真っ向から立ち向かって行くという姿勢の現れとも取れる。
Bzのように過去のシングルをマキシサイズにしてまとめて発売し直すようなのは
とても挑戦とは呼べない。
音楽への挑戦を捨て、ビジネスに走ってしまったと言われてもしょうがない愚かな行為だ。

しかし、ミニモニ。は違う。

昨年は『音楽への旅』『音楽の追求』をテーマに進んできたが、
新生ミニモニ。のテーマは挑戦なのだ!
過去の前例に縛られることなく、この冷え切った音楽業界に真っ向から挑戦状を
叩きつけたのである。
矢口リーダーなきあとの新生ミニモニ。が選んだ道は「音楽業界への挑戦」なのだ。
大きな柱を失ったミニモニ。は守りに入ることを選ばず、果敢に挑戦する道を選んだのである。
加護ちゃん辻ちゃんが頭にパンツ帽子を被っているのも反逆精神の現れである。
あいののこそPUNK!!「アナーキー・イン・ザ・A.K.(Ai Kago)」なのだ!!


軽やかなサウンドアレンジ、加護ちゃん辻ちゃんの掛け合い、コミカルなダンス、
いかにもミニモニ。らしい仕上がりとなった今作ではあるが、
その裏には新生ミニモニ。の「音楽業界への挑戦」という熱く燃え上がる気持ちが
見え隠れしている。

新生ミニモニ。あなどるなかれ。


新生ミニモニ。の挑戦は次作の
「ミニモニ。数え歌〜お風呂ばーじょん〜」(5/14発売)へと続いていく。
(C/W「ミニモニ。数え歌〜デートばーじょん〜」)


しかし、このシングルには予想もしなかった事が待ち構えていた!



「ミニモニ。ジャンケンぴょん!(2003ばーじょん)」(C/Wのもう一曲)





(((((((( ;゜Д゜)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガク