5.29.SALT5(ソルトファイブ)


毎年夏の恒例となったシャッフル企画。
この企画のお陰で私は去年、一昨年ととても素晴らしい夏を過ごすことができた。
2年連続で加護ちゃんのキュートな歌声を堪能させてもらった。
シャッフル・クイーンの名を欲しいままにしてきた加護ちゃん。
もはや加護ちゃんのためのシャッフル企画と言っても過言ではない。

5月28日、遂に2003年度のシャッフルユニットが発表された。



ユニット名・SALT5(ソルトファイブ)

メンバー・安倍なつみ、加護亜依、小川麻琴、
      松浦亜弥、前田有紀


曲名・「GET UP!ラッパー」
作詞・作曲:つんく 編曲:鈴木Daichi秀行









このメンバー構成を見た時に思わず「うぉぉ!!」と声が出てしまった。


加護亜依   松浦亜弥


この2人が再び同じユニットを組む。それだけで私は胸の鼓動を抑えきれなくなっていた。
見て見たい。無敵の加護ちゃんと互角に渡り合える可能性を持つ人物・松浦亜弥。
加護ちゃんは3年間トップに君臨するチャンピオン。
松浦亜弥は最強と呼ばれるこのチャンピオンに挑戦すべく2年間修行を積んできたのである。
そしてこの2人には因縁がある。




三人祭
という名の加護ちゃん祭り



今や伝説として語り継がれているシャッフル史上1.2を争う最強ユニットである(他1つはハッピー7)
当時からその大物ぶりで他を圧倒していた加護ちゃんに、
事務所期待の新人・松浦、娘。内で猛プッシュ期間にあった石川という組み合わせは
発表と同時にこの年のシャッフルの話題を独占してしまった。
まだまだお茶の間には松浦・石川という存在はアピールできている状態ではなく、
“加護ちゃんと組む”という事でこの2人に箔をつけようとした事務所の思惑が感じられたものだ。


『加護さんに胸を借ります。』
当時サンケイスポーツのインタビューで松浦が発言した言葉である。
松浦亜弥を生まれた時からスターだと言う人がいるが、それは間違いである。
スターになる素質を持って生まれたのは確かであるが、この三人祭で加護ちゃんとユニットを
組んだことによって、彼女のスター性が開花したのだ。
三人祭なくして、今の松浦亜弥はありえなかった。
石川も同じだ。三人祭を経験した後に「ザ☆ピ〜ス!」でのセンター抜擢、ソロ写真集と
活躍の場を広げていったのだ。
すべては加護ちゃんから始まった、加護ちゃんと同じ時を過ごし、間近で接することによって
2人はここまで成長できたのである。


この画像を見れば当時の2人の力関係がハッキリと分かる。

誰よりもカメラに映ることを意識しているあの松浦が
加護ちゃんの横からひっそりと遠慮がちに顔を出している。
今の松浦からはとても信じられない光景である。




三人祭から1年経過した、2002年のシャッフル。
最強ユニット「三人祭」の3人は綺麗に3つに分かれてユニットを組むことになった。
チャンピオンの加護ちゃんに、松浦と石川が別ユニットとして対戦することになったのだ。
しかし、結果はあまりにもあっけないものだった。




ハッピー7
(加護ちゃんと6人の女の子たち)





またしても3ユニットの中で圧倒的な強さと存在感を見せ付けた加護ちゃん率いるハッピー7が
この年も優勝をかっさらってしまったのだ。
この時から加護ちゃんの事をシャッフル・クイーンと誰もが呼ぶようになったのだ。


ひょっとしたら加護ちゃんと互角に渡り合えるのでは?
と一部マスコミに騒がれていた当時の松浦であったが
自分の個性すらアピールすることなく
恐竜軍団の一員として埋没してしまった。
このシャッフル対決においては、石川にすら敗北を喫してしまったと
言えるであろう。




このまま松浦はチャンピオンとの差を一方的に広げられたまま終わってしまうのであろうか?
シャッフル終了から約3ヶ月の期間を置いて、松浦は秘策を編み出す。
加護ちゃんの恩師である「後藤真希」とユニットを組むことにしたのだ。
加護ちゃんに少しでも近づくために、その恩師である後藤から何かを学ぼうとしたのであろう。
ごまっとう。このユニットを経験したことで松浦は何かを得た。
松浦は2003年のシャッフル対決で加護ちゃんに挑戦するという事だけを目標に
日夜トレーニングを積んでいたのである。


加護ちゃんはシャッフル後も勢いを止めることなく
その活躍の場を広げて行った。
あくまでも『ライバルは自分』と言い放ち、
「誰の挑戦でも受けたるで!」と不敵な笑みを浮かべ続けた。

ここにいるぜぇぃ!!




松浦がシャッフルで加護ちゃんに挑戦しようとしている話は本人の耳にも届いていた。
それを聞いた加護ちゃんはラジオ出演時にモノマネで相手を挑発したのだ。



<松浦亜弥でぇ〜すぅ♪






加護ちゃんの永遠のライバルであり最愛の友である辻ちゃん。
辻ちゃんのシャッフルへの意気込みは加護ちゃんとはまったく違う。
加護ちゃんと同じリングに上がることはなく独自の世界を作り上げることを目指している。
彼女だけはシャッフルの中でも特別な位置に居ると言っていいだろう。
加護ちゃんと辻ちゃんには勝ち負けというものが存在しないのである。

第1回のシャッフルクイーンに輝いた後藤真希は今回から出場を見合わせた。
自分の愛弟子である加護ちゃんにあとは任せるというのが理由である。
2年連続で加護ちゃんにシャッフルクイーンの座を譲り続けては居たが、
常に2番手キープという好成績を残していただけに、彼女の出場辞退で
加護ちゃんの独走状態は誰の目にも明らかだった。


5月に入り2003年度のシャッフルの概要が発表された。
なんと今年は1枚のCDに3組とも収録して発売すると言うのだ。
3年間に渡って繰広げられたシャッフル対決が今年は行なわれない。
私はこの事実を聞いた時に残念でならなかった。
加護ちゃんの豪快なノックアウトシーンを見るのを楽しみにしていたのに。

しかし、今までのシャッフル対決以上に楽しみな出来事が起こったのだ。
加護ちゃんと松浦が2年ぶりに同じユニットに決まったのだ。
ユニット内対決。
シャッフル対決がない今年において、楽しみは同ユニット内での対決だ。
どちらがそのユニットの顔となるのか。どちらがより強い存在感を示せるのか。
加護ちゃんを目標に進んできた松浦とシャッフルクイーン加護ちゃんが
同ユニット内でどれだけ激しいバトルを繰広げるのか!?
想像するだけで震えてしまう。

そしてこのユニットにはもう一つの楽しみがある。








モーニング娘。のマザーシップと呼ばれながらも
シャッフルでは負け組みリーダーを務めさせられていた、なっち。
チャンピオン加護ちゃんvs最強チャレンジャー松浦。
その対決になっちがどのように絡んでくるのか?
ジョージ・フォアマンのような復活劇を期待したい。

加護ちゃんは短期間ではあったが「黄色5」で
なっちとユニットを組んだことがあるのだ。
「安倍さんにシャッフルの心意気を教わった」と当時語っている。



今年一番の注目「SALT5(ソルトファイブ)ユニット内対決」
その課題曲はラップだ。
加護ちゃん、松浦、なっち、共にほぼ初めて挑戦すると言ってもいいジャンルになる。
数々のジャンルを制覇してきた加護ちゃんにとってラップ対決というのは非常に楽しみである。
加護ちゃんが日本のラップ史に新たな功績を残すことだけは始まる前から明らかな事だが。