6.30.あいののフジテレビ探検



6/29(日)早朝。
あまりにも“アレ”な三流芸人の学芸会を約2時間見続けて、私の睡魔も限界に近づいていた。
中途半端に30分だけF-1中継を放送するというグダグタな構成に怒りを感じつつも
私はなんとか睡魔と戦い、この時間をひたすら待っていた。

そう、この時間のためだけに「27時間TV」を見続けたと言っても過言ではない。


AM6時。時は来た。


「あいののフジテレビ探検」



左右から二人が走って来てぶつかるという度肝を抜く登場シーンでスタート。
マタ〜リした空気を一瞬にして変えてしまう素晴らしい登場の仕方であった。



最初に2人の餌食になったのはミノ。
27時間に渡って番組の顔として、その黒光りした男根のような姿で威厳を保っていたあのミノが
唯一、しょぼくれた只のおっさんになってしまったのがこの時だ。
『孫とおじいちゃんが仲良く遊んでるような映像』を放送したいという番組サイドの意図が
あったのかもしれないが、そんな演出はこの2人の前では無意味であった。



ミノのお株を奪う「ファイナルアンサー?」に始まり、
『24時間TVで共演した事がある』という他局の話題で一瞬マズイ空気が流れ始めた時も、




「きっかけは〜〜フジTV!!」

と、一瞬にしてこの切り替えし!ミノも唖然と笑うのみ。



すかさず、

「CM来るかな〜(笑)」と一言。

とにかくテンポがスゴイ。2人の息も抜群だ。
完全にミノが手玉に取られている。
ミノがなんとか自分のペースに持っていこうと「おじいちゃんの知恵袋」を駆使して、
色々な講釈を垂れるが、2人はそれをかる〜くスルー。



電気アンマや足ツボで徹底的にミノをイジメまくる。
早朝から、『小さい女の子に老人が虐待される』という「24時間TV」だったら絶対に
放送不可能だったであろう映像がお茶の間に流れ続ける。
しかし、見ていて嫌な気分にはなることはまったくない。
むしろ、いじめられているミノがうらやましくなってしまうぐらいだ。
ただ仲良くしている映像を流す「やらせ番組」なんかよりも、よっぽど「温かい雰囲気」が
お茶の間に伝わったハズだ。

それはなぜか?



2人の笑顔があるからだ。
2人の笑顔があれば、それだけでどんな演出を施した番組なんかよりも素晴らしい番組に
なってしまうという事が証明された訳だ。


次は、内山とかいうアナウンサー。
私は娘。が出てる部分以外は「27時間TV」を流して見てたため、この女がなぜ歌のレッスンを
受けているのか意味がわからないのだが、まあ、この場面でそんな事は関係ない。
ここは、2人の絶妙なコンビネーションを堪能するためだけにあるのだから。



『ちびっこに大人気の辻加護が女子アナに「加護ちゃんです♪辻ちゃんです♪」を
かわいらしく指導するフレンドリーな映像』
を放送したいという番組サイドの意図が
あったのかもしれないが、そうは問屋が卸さない。
いくら番組の企画だろうと、そう簡単には素人にレベルを合わさないのが辻加護の2人だ。
見事に「プロ」と「素人」の違いをまざまざと見せ付けてしまった。
女子アナというだけで芸能人気取りの連中がこの映像を見て驚愕したハズだ。
見方によっては『適齢期を迎えた女性が10代の女の子にイジメられている』という
シュールな映像に見えるところであるが、不思議とそんな風に感じない。

それはなぜか?



2人の笑顔があるからだ。
2人の笑顔があれば、この女子アナがどんなに醜い顔をブラウン管に晒したとしても
すべて中和してなごやかな映像に変えてしまうのだ。


最後は、この番組の看板アナウンサー2人。高嶋と西山。

『人気アナウンサーのデスクを辻加護が紹介して、女子アナ2人に親近感を
持ってもらおう』
という番組サイドの意図があったかどうかは知らないが、
とにかく高嶋アナの引きつった顔が、画面隅のフレームに流れまくるという、顔フェチには
たまらないコーナーになってしまった。



「めざましTV」にも抜擢されフジTVとしては今一番推したい女子アナなのであろうが、
辻加護にかかったら、そんなもんはひとたまりもない。
必死に笑顔を作ろうとしているが、目はマジ。
こんな醜態を晒してしまったら『19歳からはおばちゃんです。』と田中ちゃんに言われても
仕方あるまい。
見方によっては『所詮、女子アナなんておばちゃん!』という事実だけが、
クローズアップされてしまう所であるが、ここに関してはそのまんまであった。
あいののと女子アナを絡めるなんて事はご法度だったって事がフジTVのディレクターには
良くわかったことであろう。




今から2年半前、ミニモニ。が初めてゴールデンの番組(『うたばん』)に出演した時、
その放送終了後、娘。ファンサイト(GM)であっても否定的な意見が多く書き込まれていた。
「2人があんな好き勝ってやってたら一般の視聴者はついていけないんではないか?」などなど。
娘。ファンを名乗るものですら、当時はあいののの偉大さに気付いていなかった訳だ。
私は当時からついて来れない奴はついて来なくてイイ!!と言いつづけて来たが、
その気持ちは今でもまったく変らない。
あれから随分と時は経ったが、あいのの2人は当時とまるで変ることなく、
ブラウン管の中を縦横無尽に暴れ続けている。
どんな番組に出演しようともそれは変らない。あいののはいつでもあいののなのだ。
そして今ではその2人に数々の名物番組から出演オファーが殺到し、次々と伝説を作りあげている。

あいのの2人はあの頃から何一つ変ってはいない。世間が変ったのだ。
あいのの2人の偉大さがやっと理解できるようになったという事であろう。
現在の芸能界にあいのの以上のユニットは存在しない。
それはこれからもずっと変ることはないだろう。








27時間TVの2日間を終えて。

怒涛の二日間が終わったわけだが、まずはこの二日間命がけで頑張り抜いた
モーニング娘。のメンバーに心からありがとうと言いたい。
特に、ほぼ徹夜というスケジュールでミュージカル4公演&27時間TVを終えたあと、
自身のラジオ番組を生放送でやり遂げた、やぐには本当に頭が下がる思いでいっぱいだ。
そして、まこっちゃん。
千秋楽の会場に車イス姿で登場した時は、さすがの私も涙が溢れ出て止まらなかった。
みんなに心配させまいと、精一杯元気に振舞おうとするが、コメントの途中で涙ぐんでいた。

「もう少しで元気になるから、また一緒に盛り上がりましょうね!!」

車イスに座りながら、涙ながらにこうコメントするまこっちゃんに「頑張れ!!」以外に
なんと声をかければいいのか。
キチガイじみたこのスケジュールでも何の文句も言わずに笑顔で仕事をこなす彼女達。
その彼女達に、その彼女達が作り出すものに、文句なんてとてもじゃないが言えやしない。
ただ、「ありがとう」と言って、笑顔で応援する事しか俺にはできない。
彼女達が笑顔であり続ける限り、俺は黙ってついて行く。

モーニング娘。ありがとう!!