3.1.敵状視察報告書〜群馬おとめコン〜



敵状視察日時:2003.02.28
場所:群馬県民会館
投入資金:95000(円)(昼夜FCチケット2枚)

視察目的
1.さくら組と敵対しているおとめ組のライブに潜入し、ライブの内容、盛り上がりなどを確認する。
2.さくらコンとおとめコンの違いを見つけ、.おとめ組の弱点を見つけ出す。

さくら組系応援団員:ピストル&ザ・さくらレボリューション







2月28日(土)群馬県民会館 昼の部開演時間:15時

現地到着時間:15時

すでにほとんどのおとめ組系応援団員は会場の中に入場しており、
会場外にはモノホンの●●組系暴力団員のオサーン達が余ったチケットを捌きにかかっていた。
ライブ開始時間までほとんど時間がないので、素早く中に入る。
会場内の団員達はさくら組系団員とほとんど違いは感じられない。

15時5分すぎ、客席の照明が消されライブが開始される。
ステージに登場したおとめ組メンバーに笑顔はない。
キリッとした表情で客席を睨みつけている。非常に勇ましさを感じる。
一言で言うならば「GALな硬派」。

一曲目はおとめ組の最新兵器「友情〜心のブスにはならねぇ!〜」
我がさくら軍とは違い一曲目から暴れ曲を配置している。
ジャケット写真の衣装のままで登場したおとめ組メンバーは
曲が始まるとステージ上を激しく暴れ回る。
応援団員もメンバーの煽りに乗せられて「ヲイヲイヲイ!」と連呼する。


さくらコンとおとめコンの違い。
ライブ一曲目の違いがそのままライブコンセプトの違いと言って良いだろう。
2曲目はどちらも「ここにいるぜぇ!」を配置しているが、
この「ここにいるぜぇ!」の意味合いが、さくらおとめではまったく違う。
おとめコンの「友情」→「ここいる」の連続コンボは、
完全にロックコンサートのそれである。age曲を連続することによって威力を増している。
序盤で一気に頂点まで引き上げる、そのための起爆剤として「ここいる」が配置されている。
おとめコンは「友情」「ここいる」「ゲラッパ」とロック色の強い3曲を立て続けに
配置することによって『観客と一体になって盛り上がるライブ』を演出している。

さくらコンの「さくら満開」→「ここいる」は連続コンボにはなっていない。
「さくら満開」で会場をさくら色に染めて、観客を完全に酔わせてしまう。
見ている観客はその美しさ、雰囲気に完全に飲まれてしまい、ただただ見惚れるのみ。
1曲目でさくら組というユニットに客は魅了されてしまうわけだ。
その酔いを覚ますために「ここいる」が使われている。
さくらコンでの「ここいる」は酔い覚まし的な使い方をされているわけだ。
酔いを覚まさずにもっと酔わせてしまえばいいじゃないか!と思う人もいるかもしれないが、
それはあまりにも危険すぎる。川を渡って帰れなくなる人が続出してしまう可能性がある。


昨年のライブでは、どちらも一曲目は「でか愛」だったため、ライブ全体の印象は
そんなに大きな違いは感じられなかった。
オープニング曲を変えただけでここまでライブ全体の印象が変わるとは驚きである。
今年から、それぞれのコンセプトがハッキリと明確化されたと言えるだろう。
それほど今回の2曲はお互いのコンセプトにマッチした素晴らしい曲だったとも言える。

単純にライブの一体感を楽しみたいと思う人は、オープニングからの3曲に限っては
おとめコンの方が良いだろう。
さくらコンでこの一体感は決して味わう事はできない。
おとめコンは観客と一体になって盛り上がるライブハウス的な感じ。
さくらコンは観客が演者に酔いしれるハイブリットな感じ。


おとめコンの弱点。
おとめコン4曲目は「ふるさと」が配置されているが、ここが唯一の責め所と思われる。
3曲使って一気に会場を盛り上げたあとの「ふるさと」。
age曲を一旦止めて、クールダウンさせたいという事なのであろうが、
それにしてもここで「ふるさと」はちょっと配置ミスだと感じる。
6曲目の「サマナイ」をここに配置した方がまだライブの流れは良かったように思われる。
昨年見た時は「ふるさと」にここまで違和感を感じなかった。
age3連発のあとに持って来るのならばせめてMCを挟んで欲しい。



本編ラストの「愛の園」。
オープニングのあの盛り上がりをそのままラストでも引き継いだままライブが終了する。
参加している観客はこの曲で完全に燃え尽きた感を味わうことができる。
いい汗かいたなぁ〜と終わったあとに思えるライブである。

スローなナンバーが「ふるさと」とアンコールの「I WISH」だけという事もあり、
スローなナンバーをメインに配置しているさくらコンとはライブのコンセプト自体が
まったく違う。
自分の推しが居る居ないを考えないでライブを見る場合は、どちらのコンセプトが自分に
合っているか、それによって好き嫌いが分かれるところであろう。




敵状視察ということで弱点を見つけないといけないのだが、私自身非常にこのライブが
楽しめたので探しづらいのであるが、
・ちびっこ及び親子にはあまりやさしくないライブ
ここが弱点と呼べるのではないか。
親子でライブを楽しむという事を考えると、スローな曲あり、盛り上がる曲ありと
バラエティに富んでいる選曲のさくらコンの方が楽しめると思える。
高年齢の方もさくら組向きと言えるであろう。

おとめ推しの人が良くこのような発言をしているのを耳にする。
『さくら組ってモーニング娘。をコンパクトにした感じを受けるが、
おとめ組はまったく違うユニットって感じがして楽しい。』
なっちが居た頃は特にこのような声を聞いた。
なっち・やぐ・加護ちゃんと一般の人に認識されているメンバーが
まとまっているという事も要因だとは思うが。

四六時中モーニング娘。を見ているヲタであれば、
「コンパクトにしたモーニング娘。」よりも、「まったく違うユニット」の方が
たまには新鮮でいいかもしれない。
しかし、ライトなファンやお子様たちにとってはどうだろう。
私の少し前の席に4人で参加している親子がいた。夫婦と子供2人。
子供の様子を見ていたがあまり楽しんでいるように見えなかった。
ライブが終わったあとこんな会話が交わされたんじゃないかなと
私はこの親子を見て想像していた。

息子「お父さん、これモーニング娘。じゃないじゃん!」
父親「うーん、一応、モーニング娘。おとめ組って書いてあったんだけどな。」
息子「辻ちゃんは居るけど、加護ちゃんも矢口もミニモニ。のデカイ子もいないじゃん(涙)」
父親「ごめんな。次は加護ちゃんとか矢口ちゃん達が居る方に連れてってあげるから。」

勘違いしないで欲しいがこれはあくまでも「モーニング娘。をあまり良く知らない人」の話である。
メンバーの名前も全部言えない、イキフンだけでモーニング娘。を好きって言ってる人は
こんな程度かもしれないよって話だ。こんな部分で物申されても私は知らないので(w

モーニング娘。っぽくないという事を良いと思うか良くないと思うか。
ヲタは新しい事や斬新な事を受け入れられるが、一般の人はそう思わない人が多いのではないか。
特に今回のさくらおとめは普段ライブをやらない地方をまわっているわけで、
このような親子が他に居てもおかしくはないと思う。



おとめ組の強み。
なっちありきでスタートし、なっちが抜けた穴を7人で埋めてライブを続けているさくら組とは違い、
当初のメンバーのまま、当初のコンセプト通りにライブを続けているおとめ組はグループとしての
まとまりはさくら組よりも上だと感じた。
ステージ上での立ち位置などもしっかりと固まっている気がして、グループ感は非常に
いい感じになっている。

今回のおとめツアーを見るのは私自身これで最後になるが、機会があればぜひまた参加したいと
思わせてくれるライブであった。夏の野外で見れたら最高だろう。
オリジナル2曲の素晴らしさが抜きに出ている所もあるので、
あと2.3曲オリジナルが加わった後のライブはすごいことになってそうだ。




さくらレボリューションとか言っときながら、まだ今年のさくらコンに3回しか参戦してないんだよね。
次は来週の桐生で、そっからは飛ばします。飛ばしまくりますぅー!!