4.23.ラッキーチャチャチャ!



ミニモニ。にとって事実上のラストシングルが遂にドロップされた。
去年の12月中旬「ブレーメン」の番宣で初めてこの曲を聞いてから、
すでに4ヶ月の月日が流れている。
あの時は、あいののが娘。を卒業することも、Wが誕生することも、
この曲がミニモニ。にとってのラストシングルになることも、
まったく想像することはできなかった。
初聞きから発売日までの間にここまで色々なことが起こるなんて初めての体験だ。
初めて聞いた時の感情とあれから4ヶ月たった今の感情はまったく違うものとなってしまった。


この曲をレコーディングしたのは去年の10月。
「ブレーメン」の撮影に入る前後に録音されたと思われる。
ミカは去年の夏ごろから、将来の夢について強く考え出し始めたとラジオで語っていた。
そして、渡米を決意したのが11月だと言う。
夏ごろから自分の将来について悩んでいるミカを後押しするために
つんくがこの歌詞を書いたとまではさすがに思わないが、この曲の歌詞がミカの決意に
少なからず影響したことは間違いないであろう。

初めて聞いた時、あまりにもミニモニ。らしい曲だったのがとてもうれしかった反面、
「クレアバ」の次にこれで来るか??との思いがあったのも事実。
「クレアバ」はミニモニ。にとって大きな転機となる曲だと思っていたし、
これから新たなミニモニ。ワールドに突入すると思っていた矢先だったので、
この直球ど真ん中の王道路線には少々面食らった思い出がある。

しかし、『王道路線』とは言ったもののミニモニ。は曲ごとに過去のシングルと類似した曲を
リリースした事がないのも事実で、『王道路線』と私が感じた「ラッキーチャチャチャ!」
タイプの曲が過去の曲で存在していたかと言われれば、過去になかったタイプの曲である。
私を含めたミニモニ。ファンが頭で描いているミニモニ。の姿。ミニモニ。らしさ。ミニモニっぽさ。
それを曲として見事に完成させたのがこの「ラッキーチャチャチャ!」である。
初めて聞いた瞬間にミニモニ。の曲だと誰しもが分かる。
曲が流れた瞬間にミニモニ。のメンバーがステージ上で歌い踊っている姿が見えてくる。
「ジャンケンぴょん」の痛快さも「おっかすぃ〜」のダンサブルな感じも
「大盛りソング」のメッセージ性も、すべてを含みつつ二番煎じ感をまったく感じさせない。
ミニモニ。ソングとしては究極の姿がここにある。

「ジャンケンぴょん」をリリースしてから約3年半。
ミニモニ。名義では9枚目のシングル(「アイ〜ン!ダンス」含む)となる「ラッキーチャチャチャ!」。
矢口リーダーの卒業、高橋ちゃん加入、「クレアバ」での新路線、
すべてを経て辿り着いたのが、このミニモニ。究極の姿。
これぞまさしくリアルなミニモニ。だ。
ラストシングルでミニモニ。でしかあり得ない、ミニモニ。そのものの曲を完成させた
この奇跡を激しく神に感謝したい。いや、ミニモニ。のメンバーに心から敬意を表したい。
ミニモニ。4人のパワーが「ジャンケンぴょん」というフレーズを天からつんくに授けた時のように、
今回もまたミニモニ。のパワーがつんくに奇跡を起こさせたと言っていいだろう。


今まで日本海外含め数々のバンドの解散や活動休止を見てきたが、
私が体験した解散で一番芸術的だったのはBOφWYの解散だった。
4人としてやれる事をきっちりとやり遂げて、頂点に立った瞬間での解散。
志し半ばで終わるのでもなく、絶頂期を過ぎてからフェイドアウトする終わり方でもない。
バンドは生き物なのでここまで綺麗に最後を迎えることはなかなかできない。
ブランキーもミッシェルもビートルズでさえも綺麗な終わり方ではなかった。
ミニモニ。の今回の活動休止は私の中でBOφWYの解散と非常にオーバーラップする。
悲しさや寂しさはたくさんあるが、ミニモニ。ならではのすがすがしさも今は大いに感じている。
そのすがすがしさを感じることができるのも、ラストシングルしとてこれほどまでに
カッコイイ曲を完成させてくれたからに他ならない。
ミニモニ。は我らファンに最高の置き土産を残してくれた。




ありがとうミニモニ。!!


あんた達!ほんまカッコよすぎるで!!(涙)