5.21.進化する暴走〜マシューTV〜


モーニング娘。やハロプロのメンバーがソロや2人組として出演する
ハロプロ準レギュラー的な番組である「マシューTV」。
その「マシューTV」と「食わず嫌い」に満を持して加護ちゃん辻ちゃんがWとして出演した。
昨年から、なんでこの2人がこの番組に出ないのか?とずっと思っていたのだが
ここに照準を合わせていたとは恐れ入った。
Wの記念すべきデビューウィークにこの2番組をブッキングしてきたところに
番組サイド及び事務所の本気度、力の入りようが伝わってくる。

  

あまりにも凄まじいものを見せ付けられると言葉が出ない事が稀にあるが、
「マシューTV」はまさにそれであった。
加護ちゃん辻ちゃんの力を最大限に活かすにはフリースタイル。
2人にすべてを任せフリーにすること。
過去に2人でTV出演をしたことは何度かあったが、ここまでフリーな場を
与えられたことは初めてである。
司会があまりにも前に出る番組(うたばん、HEY×3など)では
2人の力を最大限に活かすことが出来ず、フルスロットル状態を見れることはあまりない。

今回の「マシューTV」ではマシューがWをいじるということはほとんどしていない。
Wがフリーに暴れまわるためにサポートに徹していたと言っていい。
寧ろサポートに徹するしかなかったと言った方がいいだろう。
Wがフリーに暴れまわり、マシューがそれに乗っかり、更にWが乗り返す。

今回の「マシューTV」を見て、数年前のぶりんこやミニモニ。の暴走を
思い出した人も多いと思うが、当時よりもコンビネーションという点で格段に進化している。
ただ単に暴走するだけでなく、デュオならではのシンクロプレイも随所で見せてくれた。
「マラカスソング」では、「SHAKE」の時にほぼ同時にヒップアップDANCEを決めたり、
「ザ・ピース!」の終わりでは揃って歯を出す決めポーズ。
なんの打ち合わせもしないで、この絶妙な合わせ技を繰り出せる所は流石である。

 

相棒の出した技に対して、更に技を上乗せするコンビネーションプレイも圧巻であった。
「ザ・ピース!」で、辻ちゃんがカメラの横から顔を出すと、すかさず加護ちゃんは
上向きになり頭のてっぺんをカメラに見せるという離れ業をやってのける。
片方が塁にでれば、必ず繋いで点を入れる。残塁ゼロである。
「ボイスチェンジャー」の時は、辻ちゃんが「メリーさん」という少々マニアックな
チェーンメールネタを繰り出せば、加護ちゃんはアダルティーなお悩みネタでたたみかける。

 

サイコロの2を出すために体全身を使う辻ちゃんに対して加護ちゃんは手を使う荒技。
辻ちゃんが「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス派」ならば、
加護ちゃんは「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス派」といったところだろうか。
オーラスに加護ちゃんが伝家の宝刀「あやや」を繰り出したのに対し、
辻ちゃんの繰り出した「ミキティ」はかなりのラフプレイではあったが、あの場面で
瞬時にあれを繰り出せる辻ちゃんには脱帽である。
コンビネーションプレイの極みを見せ付けられた気分だ。

 

Wに路線や方向性やキャラなどは関係ない。
Wはこうあるべきなどと語ること自体が間違いである。
加護亜依と辻希美の2人が一緒に何かを作り上げる。
そのすべてがWである。極当たり前の事。
ぶりんこの暴走も、ミニモニ。スピリッツも、
これから新たに見せてくれるであろう新境地も、
すべてがWそのものだ。
マシューでぶりんこ以上にぶりんこな暴走を見せてくれたW。
私達は2人が巻き起こす奇跡をただただ笑顔で見守るしかない。


っとついて行かせていただきます!!