8.12.Wスタンバイ!初日(市原)



ネタバレあり










初日の市原のライブを見て間違いなく言える事は、
加護ちゃんと辻ちゃんの2人が過去最高に楽しそうにステージ上で歌っていたということ。
途中何度も二人でアイコンタクトをし、笑顔で見つめ合いながら歌っている姿。
私が夢にまで見たそのステージ。夢にまで見た2人の姿。
2人だけがステージに立ち歌っている時の神々しさは私の予想を遥かに上回っていた。
その圧倒的な2人を見に行くことが、Wヲタがこのコンサートに参戦する意義と言えるだろう。
コンサート最初から最後まですべてを楽しめるかどうかはその人の考え方、臨み方次第で大きく変わってくる。
90分弱のコンサート、これを最初から最後まで完全に楽しめて満足したと言えるWヲタは少ないかもしれない。
私もこのコンサートすべてを100%満足したかと問われれば、YES!とは言い切れない。
しかし、その満足できなかった部分を補って十分にお釣りが来るぐらいWのステージは素晴らしい。
Wの2人が私達に見せてくれたステージは圧倒的であった、そして次のステージが今は楽しみでしょうがない。


『Wスタンバイ!』そのタイトルに偽りなし。
W&ベリーズ工房の合同コンサート。
これをWコンと呼んではWにも失礼だし、ベリーズ工房にも失礼。
8月10日市原からスタートし、10月11日新潟まで約2ヶ月間に渡って行われるこのツアーは、
「Wスタンバイツアー」なんだと、ハッキリと理解して臨むこと。これ重要。ここがポイント。
今まではWコンと私も書いてたが、これからはきちんと「Wスタンバイツアー」と表記することに決めた。
「Wコン」と呼ぶ時は、W単独ツアーがスタートしてから。



-Wスタンバイ!セットリスト(市原)-

01.あなたなしでは生きてゆけない
02.ファイティングポーズはダテじゃない!
-MC-(W&ベリーズ工房)
03.ハピネス〜幸福歓迎〜
04.蝉
-MC-(ベリーズ工房自己紹介)
05.友情 純情 oh 青春
06.ピリリと行こう!
以上6曲・ベリーズ工房

07.恋のバカンス
08.センチ・メタル・ボーイ
09.サウスポー
以上3曲・W

-寸劇-(清水・熊井・徳永 ゲスト・W)

10.ミニモニ。ジャンケンぴょん!(辻・石村・夏焼・菅谷)
11.GET UP! ラッパー(加護・清水・嗣永・熊井・須藤・徳永)
12.LOVEマシーン(W&ベリーズ工房)
〜ピリリと行こう!〜※この間にWが衣装チェンジ
13.渚の『……』
14.寂しい熱帯魚
-MC-
15.ちょこっとLOVE
以上3曲・W

-encore-
16.あぁ いいな!(W バックダンサー・ベリーズ工房)
17.でっかい宇宙に愛がある(W&ベリーズ工房)





ライブのオープニングは非常に大事、1発目でそのライブのすべてが決まる事も多い。
Wがオープニングを派手に飾り、3曲ほど歌い終えてからベリーズが紹介され、
ベリーズのコーナーがスタートすると思っていたので、ベリーズから始まった事に関しては
かなり残念。

ベリーズ工房。
夏のハロプロコンまで生ベリーズを私は一度も見たことがなかった。
ハロコンで初めて見た時は、正直どう乗っていいものかとまどって、
2曲目終わるまで棒立ちで見ていたぐらいだった。
ハロプロコンで生ベリーズデビューして、「ピリリ」で一緒に踊ると非常に楽しいということや、
新曲が中々良いって事も分かり、今回のベリーズのライブは非常に楽しめた。
アルバム曲の「蝉」も初期モーニングの匂いが漂う曲で個人的にかなり好き。

ユリーネが最前付近のお客さんに対して非常に怖がってるように見えた。
何かに怯えてるような顔をしているのが見ていて少しかわいそうになった。
緊張してただけかもしれないけど、なんかお客さんを見ないように見ないようにしてる姿がちょっと・・・。
夜公演、何故だか梨沙子が私に微笑む。別に私は特別な事をしてた訳ではないのに梨沙子が微笑む。
梨沙子にこれだけ微笑まれたら私も微笑む。するとまた梨沙子が微笑む。
そんな梨沙子とピストルの微笑返しが夜公演で繰り広げられていた事を少し報告しておく。


コンサートが開演して、およそ40分ぐらい経過して、やっとWのステージが始まる。
オープニングは「恋のバカンス」。
続けざまに「センチ・メタル・ボーイ」「サウスポー」とMCを挟まずに進む。
「センチ・メタル・ボーイ」という曲はとにかく歌詞がイカレている。
っていうか、歌詞に意味など必要ないんだ!ということがこの曲の意味みたいなもの。
そういった点では洋楽を聞いてる感覚に近いかもしれない。
リズムに合わせた小気味よい歌詞、サビの部分のカッコよさ、
音源だけ聞いててもめちゃくちゃ盛り上がれるこの曲を目の前のステージ上でWの2人が
カッコよく、時にキュートに踊りながら歌ってくれる。

「サウスポー」はすでに貫禄ありすぎ。この曲歌ってる時は2人の体がいつもより大きく見える。
「センチ」と「サウスポー」の2曲はWのカッコよさを存分に引き出していて、
すでにWのオリジナルって感じがする。
つんくがここまでステージ映えする強力な曲を超えられるようなオリジナルを
これから作れるのか心配になるほど素晴らしい。


3曲畳み掛けるように歌った後すぐさま寸劇。
辻ちゃんと加護ちゃんは歌衣装のまま登場するちょい役。
ベリーズの3人のおもしろ小芝居って感じ。


そして、この後・・・

真っ暗になったステージ中央に4人のシルエットが。
そのシルエットを見ただけで何が起こるかはハッキリと分かった。
そして、あのイントロ。

「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」


Wとベリーズが一緒にツアーを廻る時点で、2組が一緒に何かの曲を歌うことぐらいは予想できる。
一緒に歌う曲として、ミニモニ。が選ばれることも容易に想像できた。
そして、ミニモニ。の中で何を歌うかと考えた時にこの曲だろうということも覚悟していた。
ミニモニ。は永久に不滅!という言葉を残し、ミニモニ。は活動休止になった。
ミニモニ。が活動休止になったからといって、ミニモニ。の曲を完全に封印してくれとは私は思わない。
後輩達がミニモニ。の偉大なる曲達をリスペクトして歌ってくれるならそれはそれでありだと思ってた。
頭ではこう思ってたが、実際「ジャンケンぴょん!」が始まった時にはそう簡単にはいかなかった。

(「ジャンケンぴょん!」始まってからの流れ)
「ジャンケンぴょん!」始まる
     ↓
しばし呆然
     ↓
メンバーを確認する。辻ちゃん発見。
     ↓
加護ちゃんがいない!
     ↓
辻ちゃんが居て、加護ちゃんがいない。
     ↓
辻ちゃんとベリーズ3人の「ジャンケンぴょん!」
     ↓
しばらく脳が停止。体硬直。
     ↓
二つ縛りの梨沙子と雅に矢口リーダーの幻影が・・・
     ↓
目の前で辻ちゃんがめっちゃ元気に踊ってる
     ↓
辻ちゃんが手袋はめて「ジャンケンぴょん!」
     ↓
辻ちゃん一人にミニモニ。を背負わせてなるものかぁ!!!!
     ↓
ミニモニ。戦士として、一緒に踊り始める


やっぱ理屈じゃないんだなと感じた。
体はしばらく動かすことができなかった。
でも目の前で辻ちゃんが笑顔で歌い、元気良く踊ってる姿を見ると
棒立ちで見てることはできなかった。
ミニモニ。の時のように完全に振り切れて踊れたかと言うと、さすがにそこまでは無理。
心の底から楽しんで踊ったというよりは、とにかく目の前の辻ちゃんに声援を送りたいといった気持ちで
踊っていたといった方が正しい。
加護ちゃんが居ない「ジャンケンぴょん!」、実際見て見たら私にはかなりの衝撃があった。
でも、加護ちゃんにあそこで一緒に歌ってもらいたかったかと言われれば、NOだと思う。
とにかく複雑な感情が残ったままだったが、夜公演では覚悟を決めて最初から行くことはできた。
辻ちゃん一人がミニモニ。を背負って頑張ってるように見えて、ミニモニ。戦士としては援護射撃的な
気持ちで踊っていたと思う。
正直、やっぱ今ここで「ジャンケンぴょん!」をやられるのは辛い。
もうちょっと時間が経ってからとか、他の曲だったら違ったかもしれないけど。
ベリーズのみではなく、辻ちゃんが一緒ってとこもまた複雑な心境にさせられる原因だった。


「ジャンケンぴょん!」とは打って変わって「ゲラッパ」はめちゃくちゃイイ!!
そもそも私は「加護ちゃんとしもべ達」的な構成というのがたまらなく好きで、
ハッピー7なんて最高のユニットだと思ってる。
SALT5も私的には、「加護ちゃんがあややとなっちを横に従えてるユニット」なので
見てて爽快だった。
今回の「ゲラッパ」は今まで以上に「加護ちゃん&その手下」感が溢れてて、かなりイイ!!
こうゆう感じでベリーズと絡むなら私的にはなんの不満もない。
加護ちゃんが「ゲラッパ」を歌ってる姿は去年の夏のハロコンでしか見れなかったので
この曲が大好きな私としてはその点でも満足。


次が全員で「ラブマ」。
今、この曲を歌っている2人を見ても、娘。時代の懐かしさなどはまったく湧いてこない。
普通にハロプロコンでみんなで歌っているのを見ているような感覚だった。


衣装チェンジの間にベリーズに「ピリリ」を歌わせといて、ここから後半戦に突入。

まずはMC。
娘。卒業して1週間過ぎたこと、娘。時代と違いステージが2人だけということについて、
最近のマイブーム「なんでも凍らす」についてなど。
あまりに2人が普通に喋ってるので、私も普通に聞いていたが、
こんな感じで2人がステージ上で喋ってる姿を見る機会って今までほとんどなかった。
時間が短いながらも2人で楽しく話している姿がこうやって見れるというだけで至福の時間。

前半の3曲は「カッコイイW」で、後半は「キュートなW」といった感じ。
「渚の『……』」。
加護ちゃんは左サイドに来て、その場に立ち止まって歌いだす。
国立競技場で私が腰砕けにされた例の攻撃である。

ごっちんが「サン・トワ・マミー」を歌うときにわざと観客の一人を見つめながら歌い、
その客がおどおどする反応を楽しんでたって話があった。
加護ちゃんも、同じ気持ちがあるのかどうかは分からないが、
「突然 こんな所に 呼び出した KONTAN 
 半分わかっていたけど 期待裏切れない」

なんて歌詞を目の前で見つめられながら歌われたら、誰だろうと石になるハズだ。
歌ってる時の表情はとてもやさしそうに、ちょっぴり恥ずかしそうに見える。
観客をじっと見つめながら歌うってことも初めての事だろうし、照れくさいのかも。
ただ、ツアーが進むにつれここの加護ちゃんの表情はどんどん変わってくるような気がする。
ツアーラストの頃には、この曲が始まる直前、左サイドに救護員が準備されるようになるのでは。

「寂しい熱帯魚」は今回のセットリストの中で唯一エレガントな雰囲気を2人が醸し出す曲。
踊りもいいけど、この曲は歌っている時の表情が素晴らしい。
曲が終わると、
「みんなと楽しんで来た今日のライブ、次の曲がラストです!!」という辻ちゃんのMCが!
えっ!マジで!?と思ったのも束の間、

加護ちゃん「最後にほんのちょこっとみなさんの愛を」
2人「くださいな♪」

予想もしてなかった「ちょこラブ」。
国立でやった曲以外まだ1曲も「デュオU&U」から披露してないのに
ラストは無情にも「ちょこラブ」。
かなりテンションが下がるとこであるのだが、そこは天下のW!
オリジナル以上にオリジナルな「ちょこラブ」を披露。
今、ハロプロで「ちょこラブ」をここまでキュートに歌えるのはWしかいないだろう。
途中、2人で色々とおもしろいことをしてくれるのでかなり楽しめる。
Wの歌う「ちょこラブ」自体は最高に素晴らしい。
ただ、「デュオU&U」の曲をカットしてまでここで「ちょこラブ」というのはちょっと勿体無い。



アンコール。
加護ちゃんが「Wは今日がスタートを切る日」と語り、
辻ちゃんが「今日という今日は、やっぱり今日しかないな!」と
初日への思いを語った。

Wにとって唯一のオリジナル曲「あぁ!いいな」を歌い、
最後は全員で「でか愛」を歌い終幕。


これから色々な試練に立ち向かっていくだろうけど、この日のステージを見て
Wの2人には微塵も不安がないことをあらためて再確認できた。
Wにとっての不安材料は、やはり周りのスタッフ(つんく含む)だなと。





今回はあくまでも「Wスタンバイツアー」。
Wとベリーズが本格的に始動するための「予行練習ツアー」。
だから、そんなに欲は言わない。欲を言えばキリが無い。
2人がステージで歌ってる姿が見れたことでまずは満足しなければという気持ちもある。
ただ、あと10分、あと2曲+MC1回あれば最高だったのにぃ〜!という気持ちは強い。
鉄板で聞けると思ってた「白い恋人」「待つわ」が聞けなかったのはかなり残念だ。


このツアーを見た人は、間違いなくWが単独で行う真のWツアーを熱望するハズ。
「もっとWの歌を聞きたい!MCを聞きたい!」
その声を絶対に事務所は無駄にしないで欲しい。
もし、万が一、次のツアーも合同で行うようなことがあれば、断固として私は抗議する。
っていうか、あの事務所やりそうだから、「次のツアーへの希望」をこれから定期的に
FCと事務所にメールで送ることに決めた。早速、昨日1通送った。

ちょっと愚痴も混ぜつつ長々と書きましたが、Wのステージは最高だったって事に
間違いはありません。めちゃめちゃ楽しいってことも間違いありません。
ベリーズ工房もいい感じだと思います。たぶんツアー終わる頃には
モーニング娘。よりもベリーズ工房の方が親近感が湧いてるような気すらします。

次は大宮(金)神奈川(日)に参戦します。