1.20.喧嘩上等〜天才!志村どうぶつ園〜



昨年11月から続いている加護ちゃんTVソロ出演。
Wとして2人でTVに出てる姿を見たい。
それがW推しとしての素直な気持ちである。
加護ちゃんがソロで出演する番組も悪くない。
しかし、ただお飾り的なゲスト出演で
一言二言コメントするだけの番組のために貴重な加護ちゃんの
時間が使われていると思うとなんとも煮えきれない気持ちになる。
Wとはなんなのか?何のためのソロ出演?そんな気持ちを抱かざるを得ない。




今回はミニモニ。で共演も果たした志村けんの番組。
加護ちゃん辻ちゃんにとって大事な芸能界の先輩であり
エンターティナーとしてお互いリスペクトしあってる者同士。
志村さんにとっては2人揃ってる事が普通だと思うのだろう、
「あれ?今日は相棒は?」と加護ちゃんに質問した。
今までの番組ではなかった質問。流石は志村けん!




「相棒は今日はフットサルです。」そう答える加護ちゃん。
フットサルのためにWとして出演できないんじゃ本末転倒じゃないのか?
フットサルをやる事が辻ちゃんに大きな影響を与えている事は
重々承知だが、どちらが本業なのかわからない今の現状に対する
問題点を投げかけた加護ちゃんのシュートな発言であった。
隣りに瀬戸早姫(カレッツァに所属してるくせにまったく試合に出てこない子)
が座って居てこの発言っていうのがなんとも意味深な感じだった。





そんなWの活動に対する問題提起もありつつ、
番組は普通に進んでいく。
番組中盤、「シカの求愛・鳴き声当てクイズ!」のコーナー。
シカが求愛する時に鳴く声を当ててくださいというクイズだ。





出演者全員がシカの角が付いたマスクを付けて解答する。
被り物付けさせたら右に出るものが居ないと言われてる加護ちゃん。
めちゃめちゃなかわいさで視聴者を魅了する。
加護ちゃんソロTV出演のメリットは今の加護ちゃんの驚異的なかわいさを
お茶の間に伝えられるという点だ。っていうか、これのためだけと言ってもいい。
今回も何万人もの一般視聴者を虜にしたことは間違いない。
しかし、このコーナーはそれだけでは終わらなかった。




現在のお笑い界の中では売れてる方に入ると思われる芸人達が次々と解答していくが
どれも安い。寒い。ぶっちゃけ笑えない。
彼らをかばうとしたら、大先輩の志村けんの前で萎縮してしまったと言うぐらいか。


そんな中、それなりに頑張っていたのが瀬戸早姫。
「キュンキュンキュンキュン!」とキャワな鳴き声を出す。
こんな感じで迫られたらそりゃ西川だって手出すわ!
と思わず納得するような求愛っぷりであったが、
「今度近づいたらぶっコロしてやる!」と後ろで
怒鳴ってる野田社長の顔が同時に浮かんでしまうので
瀬戸はこれから正念場だなって人事ながら思った瞬間でもあった。






出演者達が次々と平凡なフライを打ち上げる中、
遂に真打登場!
加護ちゃんが求愛するシカを演じるのはなんと志村けん。
加護ちゃんvs志村けんのガチバトルがお茶の間で披露されることに!







加護ちゃん「はい。」
志村けん「はい。」
お互い真っ直ぐに向き合ったまま一礼でスタート。
まさに真剣勝負!





最初に仕掛けたのは志村けん。
いきなり伝家の宝刀「変顔」で攻め込む。
この勝負は加護ちゃんが志村に対して、
どのような攻撃をしかけるのか?というのがメインのハズ。
しかし、志村は本気の戦いを挑んで来た。
加護ちゃんの実力を知った上で、より高い位置での
勝負を求めているのだ。



次々に表情を変えて攻撃を仕掛ける志村。
出演者や観客はこれだけですでに笑いの渦。
それはそうだ。我々日本人は幼少の頃誰しもが
志村けんの変顔を見て育ってきた。
生まれて初めて意識する「お笑い」はドリフでありバカ殿である。
この顔を見れば無意識のうちに笑いが込み上げてくる。
日本人ならば当然のことである。

「相手がおかしい!相手がおかしいよ!」と後ろで見ていた
ドランクドラゴンの塚地が叫ぶ。
これはシカのマネをする場面なのにそんな顔するのはおかしい!
との意味で発言したのであろうが、その裏には
加護ちゃん相手にいきなりそれは卑怯ですよ!と言った
加護ちゃん蔑視の意味も込められているハズだ。
何もわかっていない塚地の言葉には耳を貸さず
志村の攻撃は更にエスカレートする。


変顔でガン見!
お笑い界のゴッドファーザー志村に変顔でガン見される。
それは死を意味すると言ってもいい。
この攻撃を受けて笑わずに居られる日本人は皆無ではないだろうか。
居るとすればドラッグキメまくってる時のタシーロぐらいだろう。
ブラウン管越しで見ているだけでその凄まじさに震えが起きる。
この攻撃を受けたらさすがの加護ちゃんも瞬殺か・・・































ぬぁんと!!










変顔返し!!






ゴッドファーザーの変顔ガン見に対し、まさかの変顔返し!
まったく笑わずに、カウンターで変顔を放つ!
来た!加護ちゃんの本気が来た!!
志村の本気が眠れる獅子を起こしてしまったのだ。
やる時はやる!相手が強ければ強いほど本気になる。
これが加護亜依だ!!




変でいい、変でなきゃダメだ……
狂ってなきゃ、逸脱してなきゃ
悪魔は殺せない………………!
常軌を逸してこそ開かれる
勝ちへの道が…………!













ざわ・・・ざわ・・・

  ざわ・・・ざわ・・・

真の笑いとは何か?本気の勝負とは何か?
レギュラー番組を数々抱えるお笑い芸人達も目の前で繰り広げられる壮絶なバトルに固唾を飲む。
天下の志村けんに対し一歩も引かずに勝負を挑む加護ちゃんに驚愕している。



「想像以上にできるな・・・」
志村の血が騒ぐ。
ドリフ全盛期にも味わったことのない高揚感を今彼は感じている。
だが後輩達の見てる前で無様な姿は見せられない。
志村は決死の覚悟で加護ちゃん潰しにかかる。






喰らえ!ふんぐっ!!









ぜ〜んぜん、効きませんよ!







っていうか、変顔一本なん?
それだけで来る気なのん?







おっさんの変顔なんかより、
私みたいなかわいい子の変顔の方が









破壊力抜群ってことを・・・









教えてやるわ!!








もう降参か………?
あ〜ん……?







俺が押されてる・・・押されてるっていうのかい?
「全員集合」も知らないようなこんな小娘に
今、俺が殺られる寸前だっていうのかい・・・
「志村けん一座」を旗揚げしたばかりのこの時期に
俺が負けるなんてありえないわ!





選択の余地なんかない…!
この土壇場………
とどまることは死だっ……!







男の生き様を、志村けんの凄さを
今こそ見せてやるわ!!










志村けんが己のすべてを投げ打って勝負に出た・・・









と、同時に加護ちゃんが動く!!












見切ったりぃぃ〜!!






















アイ〜ン♪
















ねっ!!









ここで「アイ〜ン」で来ると見抜けぬ加護亜依とお思いかい?










「アイ〜ン体操」で共演した事をまさか忘れたとは言わせないぞよ!









志村の命、この加護亜依がいただいたぁぁああ!!








完敗だ・・・
完膚なきまでに叩きのめされた・・・
加護亜依恐るべし・・・








加護ちゃんに完全敗北を喫した志村けんは
勝負後すぐに司会者・志村けんに戻った。
「アイ〜ンは鳴かないだろ!」と一言。
鹿の鳴き声当てクイズという今となってはどうでもいい事に話を戻し、
加護ちゃんの「アイ〜ン」に対する精一杯のダメ出しでこの対決を締めくくった。
そこにはお笑い界のゴッドファーザーの面影は微塵もない。
加護ちゃんの凄さに圧倒された志村 康徳(本名)55歳の
寂しげな姿があるのみであった。