7.7.神技!僅か2秒の喜怒哀楽〜こちら本池上署(4話)〜





「こちら本池上署(第5シーズン)」今週は第4話目が放送された。
加護ちゃん扮する由美ちゃんの登場シーンは1シーンのみ。
仕事から帰ってきたお父さんにおこづかいの値上げをお願いするシーン。



(由美)
お父さ〜ん!
小遣いまっと増やしてちょーよ!


突如、名古屋弁で喋りかける由美ちゃん。






(父)
はい?


(お婆ちゃん)
由美だめよ!お父さんに言ったって。




(由美)
だって由美、もうお金にゃーで。
(父)
なに?どうしたの?
(お婆ちゃん)
学校の帰りにね、お友達と買い食いして
使いすぎちゃったみたいよ。

(父)
じゃなくて、言葉・・・





とろくしゃ〜事いうとらんで、








たのむでなむぅ〜!







(父)
なんで名古屋弁なの?








(お婆ちゃん)
今ね、由美の学校で流行ってるみたいなの。
名古屋から転校して来た子と仲良くなったみたい。


(父)
だから名古屋弁。





お父さん、お小遣いあげてちょーよ!









あげてくれたってええやんか!
なんであかんねん!!



ここで突如、関西弁に!





(父)
名古屋弁以外にも混じってるようですけど!

(お婆ちゃん)
ふふふふ。大阪から来た子とも仲良くなったみたい。








大阪って言葉強いさかい











うつってまうねん











すっかりはまってしもうたわ








(父)
なんかもうむちゃくちゃだね(笑)







高嶋さんの言う通り、まさにむちゃくちゃだ!っていうか、圧巻すぎる!
ドラマが完全に加護ちゃん(由美ちゃん)のワンマンショーに変わってしまってる。
あまりにも加護ちゃんの方言を駆使した演技が上手いので、
ここに映ってるのが由美ちゃんじゃなく、別の名古屋から来た女の子に見えてしまうほど。
名古屋弁から突如関西弁に移る間も絶妙で、加護ちゃんワールド全快である。

さすがに加護ちゃん自身がアドリブで名古屋弁や関西弁を使ってるわけではないだろうが、
このシーンはあきらかに加護ちゃんの類稀な才能を視聴者に見せるために用意されたものだろう。
どう考えても「お小遣いアップをおねだりする」というシーンで、
名古屋弁&関西弁を使いまくるという流れは不自然だ。
収録の合間に関西弁で喋っている加護ちゃんを見たディレクターが、
「ぜひ関西弁で喋る由美ちゃんを見てみたい!」そう思い無理矢理この設定にしたのではないか。
今年になり関西弁を使いまくると宣言していた加護ちゃん。
こち池スタッフもその宣言を受け止めて、なんとかドラマ内でもそれを可能にするために
この設定に持っていったと思えて仕方が無い。
というか、加護ちゃんだからこそ成り立った強引な設定とも言えるわけだが。

加護ちゃんが縦横無尽に名古屋弁&関西弁を使いまくるというシーンを見れただけでも満足だったのだが、
この後、更に素晴らしい演技が見れた。
たった2秒間で喜怒哀楽を表情のみで表現しきったのである。




それより!








【怒】


なんで小遣いあげてくれはらしませんの?







【哀】




眉をちょっと下げ気味にし、目でお小遣いUPを訴える。





【楽】




一転、口元に笑みを浮かべ、ラブラブ攻撃で小遣いUPを訴える。





【喜】




お小遣いUPゲット!お父さんなんてうちの魅力でイチコロやで!






ここから→→→→→→→→0.5秒→→→→→→→→1秒→→→→→→→→1秒半→→→→→→→2秒


このシーンのラストを表情の演技のみで締めくくった加護ちゃん。
目と口元のみで喜怒哀楽を表現している。恐ろしいまでの表現力である。
当然、この部分に演技指導なんて無いはずだ。
台本に「由美:最後は京都弁(?)で、お父さんにおねだりする。」と書いてあるだけだろう。
それを見事にたった2秒間で素晴らしい演技を見せ付け、身震いするほどのシーンに昇華させてしまった。

このシーンの凄いところは表現力だけではない。それプラス圧倒的なかわいらしさが溢れてるところだ。
もうハンパねぇー!かわいすぎて放送できねー!ってぐらいの破壊力がある。
加護ちゃん級の表現力を持っている女優は世界を探せば、1人か2人ぐらい居るかもしれない。
しかし、加護ちゃん級の表現力を備え持ち、加護ちゃん級のかわいらしさまで持っている者は
100%この世には存在しない。これから先もずっとだ。現れっこない!

「こち池」は幅広い年代の視聴者に愛されている番組である。
高年齢の方が安心して家族と一緒に見ることのできる数少ないTVドラマの1つだ。
このシーンを見たお爺ちゃんお婆ちゃんは、あの伝説の女優・原節子を思い出した人も多いハズだ。
ご老人達にとって素晴らしい冥土の土産となったことだろう。
今の日本に、いや世界中に加護ちゃんを超える女優は存在しない。
この加護ちゃんの演技を毎週たったの60秒しか使わないなんて、あまりにも勿体なさすぎるよTBS。

自ら作詞作曲をすることに目覚め、音楽が楽しいと語る歌手・加護亜依。
共演者やスタッフを驚愕させる演技力・表現力を持つ女優・加護亜依。
加護亜依という人を見ていると、その才能の豊かさに見ているこちらが押し潰されそうになる。
ニ物を与えない天(神)から、ニ物どころか三物も四物も貰ってしまった加護ちゃん。
もっともっと加護ちゃんがアーティストとして歌ってる姿を見る時間が欲しい。
女優として素晴らしい演技を見せてくれるドラマや映画を見て見たい。
「ブギトレ」1曲、「こち池」の1シーン、僅かこれだけでもその凄まじさを感じることができる。
加護ちゃんの力が100%発揮される場が訪れた時、私は正気でいられる自信はない。
でも、早くその場に立ち会いたくてしょうがない。まだまだ死ねんよ。LOVE&PEACE!