12.20.つんく♂と初代と23人目 初代・福田明日香 月曜日に放送された「快感MAPあの人は今SP」で初代モーニング娘。メンバーで 初代卒業者でもあるあの福田明日香が登場した。 彼女が娘。を卒業し芸能界を引退したのは99年4月18日。すでに7年半の月日が流れている。 当時ファンだった人達はこの放送で実に7年半ぶりに動く彼女を目にしたことになる。 7年半もの長い期間彼女のことをひたすら思い続けてる人が居るとすれば、 その人はこの放送をどんな思いで見ていたのだろう。 見れてうれしいと思ったのか、見たくなかったと思ったのか。 愛する人を10ヶ月以上目にする事ができてない私は、そんな事も気にしながらこの放送を見ていた。 (見れなかった人はこっそりリンクしとくのでこちら→@ A) 福田明日香がもしモーニング娘。を卒業しなかったら? 当時を知るモーヲタであれば誰しもが一度は妄想する事だと思う。 モーニング娘。の最大の特徴でもある卒業と加入を繰り返すこのシステム。 それがまだシステムとして確立する前、僅か14歳の女の子が自らの意思で 人生を選択したことがきっかけとなり生み出された。 彼女があの時このような選択をしなかったら、今のモーニング娘。は存在していなかっただろうし、 その後に加入したメンバーに我々は出会うこともなかったかもしれない。 ハロープロジェクトの源、パイオニアと呼べる存在である福田明日香。 彼女の事を良く知らない方は、彼女が卒業の際に発売した本「もうひとりの明日香」を ぜひこの機会に読んでもらいたい。amazonなら物凄く安い価格で買うことができるので。 つんく♂と23人目 12月10日モーニング娘。に8期メンバーが加入した。 奇しくも明日香がモーニング娘。に加入した時と同じ13歳の女の子。 明日香を含む初代メンバー5人はモーニング娘。になりたくてオーディションを受けたわけではない。 ロックボーカルを目指してASAYANのオーディションに参加している。 その後の追加メンバーはすべてモーニング娘。になりたくて応募して来た子達だ。 ミキティは特殊例だが、元々モーニング娘。に入りたくてオーディションを受けたことにかわりはない。 2期メンバーの3人から8期メンバーの光井愛佳まですべてつんく♂という男が1人で選んできた。 この18人はすべてつんく♂に見初められた女達ということになる。 初期5人も選考の段階では彼も絡んでいるので23人すべてと言っても間違いではないだろう。 今回の8期オーディションも過去に劣らずとても見応えのある番組であった。 吉川友という飛びぬけた逸材が参加していた事も楽しかった要因の1つではあるが、 最大の要因はやはりつんく♂という男の存在だっと言える。 22人の素晴らしい女性を見初めてきた彼が次なるメンバーを見初めるまでのその過程。 それに我々視聴者は釘付けにされたのである。 他のアイドルのオーディションであれば、歌審査やダンス審査を経て 決勝大会で何人かの審査員の投票などによって決まるケースが多い。 しかしモーニング娘。に関してはつんく♂という男の直感のみで決定される。 彼はたった一人の直感のみでなぜここまで素晴らしいメンバー達を見つけだせるのだろうか。 それは彼が生粋の変態だからとしか答えようが無い。オーデ変態。オーデフェチ。 今回のオーディションでもその変態ぶりがボカシなしでお茶の間に披露される場面があった。 ダンス披露をつんく♂が見てる場面。 ここでのつんく♂の異常っぷり変態っぷりは際立っていた。 課題曲「Ambitious」の後に単純なステップを見てみたいとの理由で、 予定にないダンスをさせる。 リズムに合わせてステップするだけの3人を見つめている時の表情。 一切瞬きをせず、眼球を右へ左へと動かし、 口を開けたままボソボソっと何か一人言を呟き、にやける顔。 しばらく見た後にボソッと一言。 「もう1チーム・・・」。 「はい!終了」「次のチームに交代。」 普通ならこう発言するところをただ一言「もう1チーム・・・」。 トランス状態に陥って言葉を喋れる状態じゃないのだろう。 おそらく極度のエクスタシーを感じているハズである。 つんく♂の一言を受け、それを人間の言葉に翻訳し伝える夏先生。 「はい!それではダンスの発表は終わりなので」。 夏先生が発言してる間、つんく♂は一切瞬きをせず、 右手はペンを持ったまま、左手は軽く宙に浮かせ、まったく動かさず、 アホの子のように口をポカーンと開け放心状態。 しかし、目で彼女達を追うことだけはやめてない。変態の目。 彼にとって金の卵を見つけるこの時こそが エクスタシーを感じる最高の瞬間なのであろう。 この短時間、彼の中には物凄いエネルギーが生み出されてると思われる。 常人では決して見抜くことのできない何かをコンマ何秒の間に見抜くために 全神経を集中させている。 過去22人も金の卵を見つけ出したオーデションのプロ変態。 彼がそれだけのプロフェッショナル変態チャンピオンで居られる所以は 自らが金の卵探しを一番に楽しんでいること、これに尽きると思う。 ビジネスではなく己の快楽を得るためであると。 目の前で汗だくになりながらダンスする幼女を、38歳の既婚男性が放心状態で見つめてる姿。 日曜日のお昼にこんなギリギリの映像を流したTV局には変態ファンの1人として感謝したい。 「声の質含めた歌唱力。 声の質がやっぱり大きなポイントになったかなと思います。」 光井選考の理由をこう述べたつんく♂。 私は彼のこのありふれた言葉を信じていない。 彼にしか分からない、常人には言っても理解してもらえない、 変態チックなトリッキーな理由が必ずあるハズである。 ただ彼の口からそれが語れる事は一生ないだろう。 彼がいつまでもこの変態な目をしてる限り、 彼の眼力だけはまだまだ信じていたいと私は思う。 8期メンバーに選ばれた光井愛佳。 他の候補者に飛びぬけた存在(吉川友)が居たのにも関わらず1人のみでの加入だった事や、 ハッキリとした合格の要素が視聴者に伝わりづらい事などで、批判的な声も未だに絶えない。 この先、そんな世間の目や先輩メンバー達の存在感に圧倒され怖気づく事もあるだろう。 しかし、自信を持って頑張ってもらいたい。 変態チャンピオンにお墨付きを貰った23人目という誇りを持って。 そして入ったからには過去の偉大なる先輩に負けないように、 記録ではなく記憶に残るメンバーになれるよう努力して欲しい。 君と同じ歳で加入し、翌年には卒業を決意し歴史に名を刻んだメンバーが居た事も覚えてほしい。 偉大なる先輩達の背中を見ながら、光井愛佳ならではの個性が出せることをぜひ期待したい。
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