3.28.Wファンクラブツアーinハワイ2006レポ〜プロローグ〜




〜プロローグ〜

3月某日。私は海外出張より帰国した。
午後7時成田空港に到着、荷物を受け取り税関を通過した。
外で連れの同僚を待っているがなかなか現れない。
携帯電話をかけてみるが一向にでる気配はない。
45分ほど経っただろうか、同僚から電話がかかってきた。

「税関に捕まりました。取調べするので仲間も呼べと言われたので来てください。」

海外渡航歴の多い私と違い、同僚はまだ数回しか海外に行ったことがなく
チェックの際に挙動不審な態度をとってしまったのだろう。
彼を一人にしたのは失敗だった。
一人づつ個室に入れられ3時間程度の取調べが行われた。
「丸見えのブツ」に関してはその場で没収され国内持ち込みを放棄された。
「国内持込に申告が必要なブツ」は一旦預ける形となる。
その際に、パスポートや搭乗券も一緒に取り上げられる。
後日呼び出され、再度詳しい取調べがある事を告げられ、その日は終わった。

(永田議員のメール並に塗りつぶしてありますw)


数日後、再度呼び出しされた私は再び成田空港に向かった。
Wハワイツアーの前日である。
午前10時から午後4時まで、途中1時間の休憩をはさむものの
個室の中に閉じ込められ徹底的に取り調べられる。
(取調べ室)

これを毎日続けられたら、自分がやってないことも「私がやりました。」と虚偽の告白を
してしまう気持ちがなんとなくわかった。まさに心はホリエモン。
出身地の話から卒業した小中学校の名前、過去の職歴、親の生年月日などなど
すべてを洗いざらい聞かれる。
取調べが始まる前には「自分が喋りたくないことは喋らなくてもいいよ。」と一応言われるが、
「全部正直に話した方が印象は良いけどね。」と半強制的に「全部喋れよ!」と言われる。

取調べの間はタバコを吸うのは自由。取調べ官もかなりのペースでタバコを吸う。
咥えタバコでパソコンで調書を作っている。
喋る以外にやることがないので私もタバコのペースが上がる。
気になったので質問してみた。
「タバコ吸わない人が相手だったらどうするんですか?」
「その時は我慢するよ(笑)」
「大変っすね。」
「昔は構わず吸ってたけど、今何かとうるさいからねぇ〜w」

12時になりお昼休みの時間が来た。
そう!一度は経験したかったあの時間が来たのだ!!

カツ丼タ〜〜イム!!

わくわくしながら「例の一言」を待った。
しかし、エサを待つ小犬のような顔の私に向かって取調べ官が言った言葉は、

「一時間休憩だから、外でご飯食べてきて。」

そりゃないぜ刑事さん!
カツ丼食べないで何が取り調べだよ!って話っすよ!
カツ丼をむさぼってる俺に向かって、「田舎のお袋さんも悲しんでるよ。」とか言いながら
温かいお茶でも出してくれたら、涙流しながら全部喋るっちゅうねん!
雰囲気大事!一種のシチュエーションドラマなんだから頼むよ!!

結局、昼飯はマック。
フライト前に良く行く出発ロビーの2階にあるマック。
隣の部屋で調べられてた同僚に話を聞くと、相当厳しい取調べだったらしい。
「この前言ってたことと違うだろ!」とか「素直に話さないといつまでも終わらないよ!」
とかなりアゲアゲの取調べだったという。私の方はいたって淡々と進んだ感じ。

午後の取調べが始まる。
現地での行動を時系列順にすべて話しを聞かれる。
マッサージに行ったとかとかマージャンしたとか夜の遊びの話含め全部。
ハニーパイについては余罪が加わるとマズイのでひたすら黙秘を貫く。

すべての取調べが終わり、出来上がった調書を渡され確認する。
ちょっと言った事と違うんじゃね?みたいな部分もあったけど、
めんどくさいのでスルーw
すべてのページに割印を押して終了。

「今日はこれで終わり。もう一回ぐらい来てもらうかもしれないけど。」と取調官。
もう何も話すことねぇーつぅの!と思いながらも「わかりました。」と素直に答える。
ここで大事な事を聞くことに。
「あのぉ、パスポートは今日返してもらえるんですか?」
「それは無理。すべて終わるまで預かってる物は返却できないから。」
「明日からハワイに行く予定なんですけど・・・」
「はぁ?あなた今海外になんて出れるわけないだろ。」

海外に出れない・・・マジか!

ワイハが俺を待ってるのに成田で足止めされるわけにはいかない!!

長くなったので本編は明日に。