10.5.Loveletter


今回の広島-愛媛遠征で、私は生まれて初めて手紙を書いた。
愛する加護ちゃんへの手紙。
今までも加護ちゃんへ手紙を書こうと思ったことは何度もあったけど、
結局書かずじまいだった。
今回はどうしても手紙で直接気持ちを伝えたかった。
三重でのあの出来事があったので、今まで通りにライブに参戦するだけでは
気持ちが治まらなかったから。

加護ちゃんはステージ上でも「ファンレターをください。」って発言したり、
ファンからの手紙を宝物として大事に持ってるとも語っていた。
亜依國は加護ちゃんに向けて書いてる文章ではない。
何のために書いてるかといえば、一番は自分たのためであるし、
加護ちゃんの素晴らしい活躍をより多くの人に知ってもらいたいって気持ちで書いている。
なので私は今まで加護ちゃん本人に向けて文章を書いたことがほとんどなかった。
加護ちゃんへのラブレター的な気持ちで書いたのは年に1度の誕生日カキコぐらいだろうか。

緊張した。物凄い緊張して言葉を選び、丁寧に文字を書いた。
あまり長い文章は失礼だろうとか、あまり馴れ馴れしいのはよくないだろうとか、
言葉選びも考えたし、漢字をどこまで使うかとか色々と試行錯誤して、
便箋2枚の手紙を書き上げた。
加護ちゃんの元に届くかどうかはわからないし、加護ちゃんが読んでくれるかも分からない。
でも、入り口の係員に手紙を渡した瞬間に、今まで味わった事のない達成感、安堵感があった。
亜依國で文章を書くのとはまた違った気持ち。加護ちゃんに直接気持ちを伝える喜び。

私は今まで加護ちゃん推しの知りあいやヲタ友がほとんどいなかった。
元々裕ちゃん率いる10人娘。時代に今つるんでるヲタ友と知り合ったので、
みんな推してるメンバーはバラバラで、それぞれが自分の推しを強くアピールする連中ばかり。
ただそんな連中といると何気に気が落ち着いたりする。
加護ちゃんを推してる人は同志として思う気持ちもある反面、ライバルと思う気持ちもあるから。
違うメンバーを推してる者どうしだと、こいつも熱い奴なんだぁ〜本気だなぁって思えるけど、
本気の加護ちゃん推しに対しては、心強いと思う反面、負けられねぇーって思う気持ちもある。
その気持ちがあったからかあまり加護ちゃん推しの知りあいはいなかった。
去年、娘。を卒業してWとしての活動が始まってからは、現場でW推しとつるむ事が増えてきたので
ここ1年で加護ちゃん推しの知りあいも増えてきた。

広島から愛媛に移動する時に今回は船を使った。
約3時間、船に揺られながら次のライブ地へ向かうってのは、何気におもしろい体験だった。
その船の中で、知り合いの加護ちゃん推し達が何やら怪しい行動を始めた。
ノートパソコンを広げ、真剣な表情でモニターと睨めっこしてる。
船の中でまでネットに繋いでるのか?と思ったら、実はパソコンに下書きしてあった文章を
ファンレターに書き始めていたのだ。
もう一人も携帯に保存してある文章を手紙にうつしている。
封筒はゾウの絵柄の封筒をちゃんと選んでたり、手紙に貼り付けるシールまで、
加護ちゃんが喜びそうなシールをきちんと選んでいた。

書く文章についても私と同じで真剣に言葉を選び、頭を悩ませながら書いている。
熱いなぁって思った。同時にこれは負けられねぇーぞとも思った。
加護ちゃんの事をここまで真剣に思ってる同志が居る事は凄くうれしい反面、
やはり恋敵としては負けられないなと思ったのも正直な気持ち。
これから私も加護ちゃんへたくさん手紙を書こうと思った。
今度の休みは加護ちゃんが喜んでくれそうなレターセットやシールを買いに行こうと思う。
ゾウさんのかわいい絵のレターセット探すゾウ♪